電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
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2012/12/26(2021号)主なヘッドライン
2012年本紙が選ぶ 業界10大ニュース、日の丸半導体の苦境露呈
EUVや450mmも話題に、太陽電池 見えぬ再生

 激動の2012年が終わろうとしている。本年はエレクトロニクス業界にとって経営破綻や再編、大型の提携など、大きな節目の年となったことは間違いない。本紙編集部では12年の半導体・FPD・電池業界の10大ニュースをまとめた。やはり上位には国内半導体・電機メーカーの窮状を象徴するようなニュースが並ぶ。明るいニュースがないわけでもないが、今年を総括すると、やはり国内メーカーの国際競争力低下というのは認めざるを得ない共通項だ。瀬戸際に追い込まれた日の丸半導体の明日を危惧する声が大半を占めるなか、今年一年を振り返る。

 12年の半導体業界を語るうえで、やはりエルピーダメモリの経営破綻とルネサス エレクトロニクスの支援決定を抜きには語れない。両社はともに、国内の大手電機メーカーの半導体部門を母体とする、いわば「日の丸半導体」の象徴的な存在。両社がいずれも窮地に追い込まれたことは、国内半導体業界に大きなショックを与えた。
 エルピーダはDRAM専業メーカーという選択と集中がDRAM不況で裏目に出てしまったほか、「円高ウォン安」という外部環境の悪化が会社更生法という最悪の事態を招いた。現在、米マイクロン傘下で再建を進めているところだが、日本からDRAM事業が消えてしまった事実に変わりはない。



◇ TSMC 13年投資、過去最高の90億ドル、28nm増強、20nm着手
◇ サンケン電気、12年度設備投資を減額、国内後工程増強 一部見送り
◇ Brolisセミコンダクターズ、LD新工場を稼働、13年2月に初出荷予定
◇ 日立製作所、半導体製造を終了、青梅8インチ閉鎖へ
◇ 産総研ダイヤモンドラボ、5A級SBDを開発、ウエハーも2インチへ
◇ 東芝、照明用白色LED発売、200mm Siウエハーで量産
◇ オムロン、空調の省エネ化に、MEMSフローセンサー
◇ 日立超LSIシステムズ、機能豊富なMCU、デジタル制御電源向け
◇ サムスン電子、25年間で売上高40倍に、キラープロダクト創出が不可欠
◇ オムニビジョン 8~10月期、過去最高の売上達成、500万画素以上のBSI拡大
◇ キョウデン 基板事業、売上高を下方修正、試作低迷で収益もダウン
◇ 富士機械製造、設備投資を増額、中国新工場など目白押し
◇ 菊池製作所、ダイカストを強化、放熱基板用途にも展開
◇ サムスンとLG、特許紛争 液晶に飛び火、負ければ企業イメージ低下も
◇ AMAT ディスプレー装置、受注額57%減少、EES部門と事業統合
◇ 住友電工 GaNウエハー、高出力LEDに注力、4インチの出荷拡大
◇ 大同特殊鋼、名古屋に新工場、電子部品向け金属粉増強
◇ AIST太陽光センター、次世代コンソーシアム始動、100μmウエハーの量産技術確立
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