電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
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2018/1/11(2278号)主なヘッドライン
電子デバイス天気予報、新市場台頭で視界良好
AI、車載などが需要喚起、スマホ依存からの脱却不可欠に

 半導体を筆頭に、総じて市場が好調に推移した2017年のエレクトロニクス業界。AI/ディープラーニング、車載など新市場が立ち上がったことで、18年の電子デバイス市場も視界は良好といえそうだ。一方で、足元ではアップル新機種の生産調整、さらには中国スマートフォン(スマホ)も回復の兆しを見せておらず、スマホへの依存度が高い分野は低迷しているところが目立つ。スマホ依存からの脱却が不可欠な状況となるなか、18年の電子デバイス業界を展望する。

 本格的に立ち上がった印象のあるデータセンターをはじめとするクラウド関連需要。グーグルやアマゾンをはじめとする大手ITベンダーがデータセンターを相次いで建設するなか、センター内のサーバーには、プロセッサーやメモリーなどが多く搭載されており、需要拡大を牽引する。プロセッサーではMPUのほか、アクセラレーターとしての役割を担うGPUなどのディープラーニング用プロセッサーの採用が増えており、メモリーでは大容量帯の3D-NAND、DRAMが消費されている。
 また、ビットコインをはじめとする仮想通貨の採掘(マイニング)も新たな半導体需要として見逃せない。マイニングには大規模な演算が必要となるため、先端プロセスに対する需要は予想以上に強い。ファンドリー大手のTSMCでもHPC(高性能コンピューティング)部門の売り上げ拡大が著しく、この牽引役の1つとしてマイニング市場を挙げている。

(以下、本紙2018年1月11日号1面)



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