電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
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2017/12/14(2275号)主なヘッドライン
トヨタ、車載用PVの開発強化
出力1kWが目標、集光技術で発電量増大

 トヨタ自動車が車載用太陽電池(PV)の開発に力を入れている。2017年発売の「プリウスPHV」では出力180WのPVモジュールを搭載し、PV電力が駆動エネルギーに使えることを示した。さらなる走行距離の拡大を目指し、集光システムを組み合わせた大出力PVモジュールの開発に取り組んでいる。

 トヨタは1997年にガソリンハイブリッドの初代プリウスを市場投入するなど、20年にわたりエコカーの開発に取り組んでいる。並行して、CO2の排出削減、充電回数の低減、燃費向上を図るため、ソーラーエネルギーを積極的に利用することを考えている。
 05年からハイブリッド車へのPV搭載の検討を開始し、09年に発売したプリウスにオプションとして「ソーラーベンチレーションシステム」を採用した。もっとも、当時のPV出力は65Wと小さかったため、PVで発電した電力は、駐車時の車内温度上昇を抑える空調機器の電源に使うのが精一杯だった。
 そして、17年には量産車では世界初となるソーラー充電システムを採用した新型プリウスPHVが登場し、PV電力でモーター走行が可能になった。
 搭載したPVはパナソニック製HIT(7×8=56セル)で、最大出力は180Wである。前モデルに対し、設置面積の拡大、高出力モジュールの採用で出力が3倍に増えた。PV電力で走行できる距離は1日平均2.9km、最大6.1kmとなっている。

(以下、本紙2017年12月14日号1面)



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