電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
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2012/11/7(2014号)主なヘッドライン
NAND市場、減産/新型スマホ効果で好転
主力32ギガの価格急騰、増産投資再開に現実味

 需要減退から低迷が続いていたNANDフラッシュ市場が活気を取り戻している。減産という自助努力と「iPhone 5」など新型スマートフォン(スマホ)の登場により、需給バランスが大きく改善。主力の32Gビット(MLC)の価格は大口、スポットとも急騰している。市場が好転するなか、各社とも減産を解除し、足元ではフル生産を続けているもようだ。年内いっぱいはこの活況が続く見通しで、今後の焦点は年明け1~3月期の需要動向に移っている。ここでも需要が堅調であれば、しばらく停滞していたウエハー投入能力の増強(増産投資)の再開にも期待が持てそうだ。

 もともと、2012年のNAND市場は業界全体のビット成長が70%台と予測されるなど、比較的堅調に推移するであろうと見られていた。スマホの市場拡大に加え、UltraBookをはじめとするSSDの旺盛な需要に支えられると期待が寄せられていた。
 潮目が変わったのは4月ごろからだ。メモリーカードの需要が伸び悩み、スマホは当初の期待ほど台数の伸びが見込めず、1台あたりの搭載容量も想定したほど増えていないことが要因だ。さらにSSDもUltraBookの不発により、需要を押し上げる存在とはならなかった。各社の市場ビット成長の予測も、当初の70%台から現在は50%台に引き下げられている。




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