電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
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2017/7/20(2254号)主なヘッドライン
半導体レーザー、光源用途が次の主役に
プロジェクターが牽引役、産業用はDI装置が火付け役

 半導体レーザーダイオード(LD)市場が徐々に活気を取り戻しつつある。その牽引役になっているのが、液晶プロジェクターの高輝度(高光束)化と産業用光源の増加だ。なかでもプロジェクターは、プロジェクションマッピングなどで大規模な映像を投影するシーンが増え、家庭用など明るい室内で使用するケースも増加しているため、LDによる高光束化が求められている。ここで培った高光束化技術は近い将来、自動車用LDヘッドライトの実用化にも生かせそうだ。

 液晶プロジェクターの世界市場は2016年度で750万~800万台とみられるが、このうちLD光源を搭載した高光束機種は5%に満たず、日本市場でもまだ10%に届いていないといわれている。LD光源は現状、光束1万ルーメンを超えるハイエンドモデルを中心に搭載されており、なかでもIMAXのようなハイエンドシアターにはRGB LD搭載機が採用されている。
 一方で、一般的なシアターに採用されるプロジェクターには、青色LD+蛍光体を用いた光源が多く使われており、色を補うため赤色のLDやLEDと組み合わせたハイブリッド光源が用いられるケースもある。「特に中国のシアターでは、既存の高圧水銀ランプ式プロジェクターを改造してLD光源に積み替えることもある」(光デバイスメーカー関係者)。デジタルシネマが定着して10年近くが経過し、プロジェクターに更新需要が出てきていることも作用しているようだ。

(以下、本紙2017年7月20日号1面)



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