電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
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2016/3/24(2186号)主なヘッドライン
スマホ用DRAM、複眼化で大容量シフト
アップル複眼機種は3GB、20nm・12Gb品不可欠に

 スマートフォン(スマホ)用モバイルDRAMで大容量化による需要増が期待されている。スマホの台数成長によるDRAM需要の拡大が以前ほど見込めないなか、1台あたりの搭載容量増加はDRAM業界にとって数少ない明るい材料だ。これを牽引しているのが今年から本格化するリア(メーン)カメラを2個搭載する「複眼化」だ。各社は複眼モデルの登場に期待を寄せる一方、微細化の壁にも直面しており、モバイルDRAMにおけるシェア変動に発展する可能性もありそうだ。

 2016年はアップルを筆頭に、スマホ大手企業から複眼モデルが市場に投入される。アップルは9月に発売見込みの新機種「iPhone 7」で複眼モデルを投入すると見られており、複眼化によってピントの後合わせや一眼レフのような「絞り」を実現することができる。複眼化に伴い、CMOSセンサーやレンズ、アクチュエーターなどのカメラ用部材の需要が拡大することに加え、DRAMの搭載容量も増える見通しだ。カメラを2個搭載することで、DRAMにかかる負担も増すとされており、搭載容量は従来の2GB(ギガバイト)から3GBにシフトする見通しだ。
 さらに、アンドロイド系端末でも複眼モデルが投入される見通し。具体的には、中国ファーウェイが年末投入の複眼モデルで6GB(12Gb×4枚)を採用する見通しで、モバイルDRAMの需要拡大が期待されている。

(以下、本紙2016年3月24日号1面)



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