電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
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2016/3/17(2185号)主なヘッドライン
人工知能、機械学習で応用範囲拡大
自動運転への活用に期待、トヨタやエヌビディアが本腰

 クルマやロボットがヒトと自然に会話し、ビッグデータなどから自動的に学習して、より高度な判断を下して行動する―。人工知能(AI)の進化によって、そんな世界の実現がすぐ目の前に迫っている。直近では「人間を上回るにはまだ相当の時間が必要」と見られていた囲碁の対局において、韓国のプロ棋士を相手にした5番勝負で英グーグル・ディープマインドが開発したAIが3連勝し、その進化の早さをまざまざと見せつけた。社会への実装がさらに進めば、IoTを支えるデータ処理側、エッジ側の負荷軽減に寄与すると考えられ、今後の半導体の開発の方向性にも大きな影響を与えそうだ。

 人工知能の歴史を振り返ると、今から60年前のダートマスワークショップにさかのぼる。そこで、初めてArtificial Intelligence(AI)という言葉が決定され、第1次AIブームが到来した。当時は、世界最初のコンピューター「ENIAC」が登場してからわずか10年しか経っておらず、数学の定理証明やチェスを指す人工知能など、探索・推論をいかに早く行うかという研究が多く行われた。
 次にAIが盛んにもてはやされたのが80年代だ。日本では82年に通産省(現・経済産業省)が「第5世代コンピュータプロジェクト」を立ち上げ、AIで人間の知能を超えることが目標に掲げられた。10年の歳月と570億円もの開発費が投じられたが、結果は応用分野のほとんどない並列推論システムが開発されたに過ぎず、再びAIに冬の時代が到来する。
 そして現在、AIは機械学習・ディープラーニングとともに、データから学習する人工知能として再び大きな脚光を浴び、自動車やロボットなど幅広い分野での応用を目指し、活発な研究開発競争が繰り広げられている。

(以下、本紙2016年3月17日号1面)



◇ FPD韓台4社 16年投資、4割増の118億ドルに、韓国勢は有機ELに集中
◇ 帝人、プリウスに採用、ポリ不織布が防音材に
◇ ダイムラー、東南アジアに新拠点、商用車部門を強化へ
◇ ブリヂストン、ラジアルタイヤ カナダで能力増
◇ 16年の電子デバイス市場、半導体は40兆円台に、
  電子部品の伸び率鈍化、JEITA調べ
◇ エスアイアイ・セミコンダクタ、EDLC保護IC 1セル単位で保護
◇ 豊田合成、世界最高レベルの高効率照明LED
◇ シリコンワークス、16年も増収継続へ、車載半導体への投資強化
◇ SMIC、28nm HKを試作、上海と北京に移管検討
◇ STマイクロ、55nm採用の車載マイコン
◇ スミトロニクス、カンボジアに新拠点、車載事業も強化へ
◇ ユニオンツール、15年度は下期に失速、新製品が単価下落に歯止め
◇ 新日鉄住金化学、大河内賞を受賞、2層CCLで生産特賞
◇ サムスンディスプレー、最大9兆ウォン投資、有機ELの主導権堅持へ
◇ 産総研、標準ガスバリアフィルム、透過度1000分の1に
◇ セイコーエプソン、スマートグラス新製品、独自有機EL採用
◇ 住友化学、有機EL材料で攻勢、フレキ化で事業機会増す
◇ 新コスモス電機、水素インフラ向け検知器、水素STなどに拡大
◇ 筑波大、シリサイドPV開発、効率10%超が目標
◇ 東工大、波長変換ゲルを開発、PVや人工光合成に応用
◇ フォームファクター、RF分野を強化、カスケード買収で本格進出
◇ 創晶、CLBO結晶を事業化、紫外レーザー光源に活用
◇ アドバーンスト・マテリアルズ、多機能光触媒塗料、高効率・低コストに
◇ テラと旭化成、細胞培養プロセス、共同研究を3月で終了
◇ 松籟科学財団、15年度受賞者を発表、医療・バイオ関連が多数
◇ ジョージア工科大学、肩に装着するロボアーム、ドラム演奏を実現
◇ ロボットスタート、MJIと業務提携 会話ロボで連携
◇ 本多通信工業 10~12月期、通信FA不振で減益、新中期経営計画を始動
◇ ヒロセ電機 4~12月期、産機低調で減収減益、通期見通しを下方修正
◇ 丸文、MC10と代理店契約、バイオセンサーを販売
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