電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
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2016/2/25(2182号)主なヘッドライン
車載用LiB、中国で投資計画相次ぐ
EVの開発加速が追い風、自動運転などもプラスに

 車載用リチウムイオン電池(LiB)市場に追い風が吹きつつある。中国を中心に電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)といった電動化車両の需要が増加していることに加え、これまで電動化車両を積極的に開発していなかった欧米の自動車メーカーが開発を強化し始めたためだ。それに合わせて今後、車載用LiBの需要増も予想される。

 目立つのは中国での動きだ。中国では環境対策としてEVへの補助金政策を近年強化してきた。その結果、中国汽車工業協会(速報値)によると、2015年における中国の電動化車両の販売は前年比4.4倍の33万1092台(EV:24万7482台、PHV:8万3610台)まで拡大した。中国はEVやPHVの普及台数を20年までに累計500万台にする計画を示しており、景気後退の影響は懸念されるが、需要喚起と環境対策が両立できる電動化車両には、今後さらなる補助金政策や購入税免除などが予想される。
 この流れを受けて、中国で新しい車載用LiB工場が次々と竣工し、新たな計画も浮上している。積極的なのがサムスンSDIとLG化学の韓国勢2社だ。サムスンSDIは15年10月に中国・西安市で年間4万台分のEVに対応できる新工場が竣工。今後20年までに6億ドルの追加投資を実施し、20年に同工場での生産額を10億ドルにすることを目指す。

(以下、本紙2016年2月25日号1面)



◇ 3D-NAND、大容量SSDで主役の座、層数増とTLC化でめど、インテルも本格参戦
◇ PV EXPO 2016開催、国内最大のPV展示会、関連企業420社集結
◇ テスラモーターズ 16年度、設備投資15億ドル、新車種の生産設備などに
◇ パナソニック、中国に車載電池工場、現地企業と合弁設立
◇ トヨタ 4~12月期、販売は約25万台減少、北米以外はマイナスに
◇ テュフラインランドジャパン、天然ガス自動車部品ラボ、大阪市に開設
◇ ルネサス 10~12月期、売上高は14%減、2期連続で通期黒字確保
◇ パナソニックAIS社 4~12月期、ICT不振で減益、通期見通しも下方修正
◇ 東芝と東京大学、MRAM回路を開発、消費電力10分の1に
◇ 米国半導体メーカー主要6社 10~12月期、合計で9%減収に、民生用機器向けが低調
◇ サンディスク 10~12月期、価格下落で大幅減益、産業用SSD向けを拡大
◇ サイプレスセミコンダクタ、「M0」採用の新型PSoC
◇ サムスン電機 10~12月期、基板事業、低迷脱せず、FOWLPの動きを注視
◇ JUKI 15年業績、産業装置部門が赤字に、固定費削減策を徹底
◇ 日立化成、基本特許網を構築 PKG基板材料で
◇ サムスン電子 10~12月期、DPは減収減益に、フレキ有機EL増産検討
◇ ジャパンディスプレイ 10~12月期、売上高初の3000億円超、有機EL開発に追加投資
◇ タカノ 4~12月期、検査装置が大幅増収、中国向け大口案件が寄与
◇ ソーラーワールド、15年は3割増収、出荷も1GW超に拡大
◇ 京都大学、微結晶Siで10%超、ナノ構造で光吸収増大
◇ PV導入量、サンベルト地帯で400GW超に
◇ SUMCO 10~12月期、300mm調整で減収減益、回復局面は4月から
◇ 国内FA関連企業6社 4~12月期、売上高は4%増加、下期以降は需要低調
◇ 荏原製作所、熊本に新棟建設、CMP装置の生産増強
◇ 国内医療関連機器メーカー 4~12月期、6社で11%の増収、海外市場が牽引役に
◇ サービスロボット、導入事例が国内外で増加、SBがロボ接客店舗
◇ 経済産業省と福島県、施設整備で協定、ロボット関連を振興
◇ ヤマハ発動機、ヒト型ロボ開発 第2段階に突入
◇ サイバーダイン 4~12月期、売上高2.5倍に拡大、営業損失幅が縮小
◇ 日機装 医療部門 4~12月期、営業利益21%減に、国内医療機関向け不振
◇ セイコーエプソン、長野に新工場、IJヘッドを増産
◇ 国内電子部品メーカー業績 4~12月期、中国減速などでブレーキ、上位陣は2桁成長予想を維持
◇ 大真空 4~12月期、6%増収で黒字にカーエレなど好調
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