電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
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2016/1/21(2177号)主なヘッドライン
指紋認証スマホ 販売拡大、2万円端末にもセンサー搭載
中国グディクスが価格破壊

 スマートフォン(スマホ)の指紋認証機能は、2013年9月発売の「iPhone5s」に初採用され、今ではサムスンやファーウェイなどのハイエンド機種の標準機能として定着した。これまで指紋センサーは欧米ファブレスがIC設計を独占してきたが、15年秋に中国製の割安な指紋センサーが登場し、中価格帯スマホでも搭載が始まった。これにより、スマホの2台に1台が指紋認証機能を搭載する時代の到来が近づいた。

 指紋センサーは、指の腹部分を押し当てて指紋を読み取る「タッチ式」と、なぞるようにしてスキャンする「スライド式」の2方式がある。サムスンのギャラクシーシリーズは「S6」と「S6エッジ」(15年4月発売)からタッチ式に変更。iPhoneも含め、今はタッチ式がスマホの主流になっている。
 アップルは12年7月に米オーセンテックを3.56億ドルで買収し、自社内で指紋センサー技術を保有している。サムスンは米シナプティクスから、ファーウェイはスウェーデンのフィンガープリントカーズ(FPC)から指紋センサーの供給を受けている。
 15年初めには、指紋センサーの新興勢力として台湾ファブレスのジェイメトリクス(茂丞科技)やイージステック(神盾股フン)、フォカルテック(敦泰電子)などが製品化に取り組んだ。しかし、後発だった中国ファブレスのグディクス(匯頂科技、広東省深セン市)が15年秋に指紋センサーを市場に投入し、欧米勢に続く第4の勢力となった。
 グディクスの指紋認証モジュール価格は4~5ドル(480~600円)で、「アップルが使っているものより6~7割安い」(指紋センサー業界関係者)もようだ。中国ファブレスの価格破壊により、15年冬から中価格帯の中国スマホでも指紋認証機能を搭載したモデルが多数発売されるようになった。

(以下、本紙2016年1月21日号1面)




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