電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
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2015/12/10(2172号)主なヘッドライン
アップル iPhone、有機EL 17年モデル採用も
FPD各社の投資戦略を左右、成膜技術や駆動基板に課題

 アップルがiPhoneに有機ELディスプレーを搭載すると各メディアが一斉に報じた。搭載時期は2018年に発売するとみられる「iPhone8」が最有力だが、17年の一部モデルから採用するとの話も伝わっており、FPDメーカーの今後の投資戦略を大きく左右する。搭載にはまだまだ技術的な検証が必要だが、現時点で予想される有機ELの供給能力などから考えれば、搭載は17年モデルの一部でスタートし、18年から全面採用という線が濃厚だ。
 これまでのiPhoneの発売ローテーションを考慮すると、有機ELへの切り替えは、「8」に変わる18年からが切りがいい。だが、「アップルが自社開発を進めているタッチコントローラーICと液晶ドライバーICのワンチップ化がうまくいかず、液晶での性能向上が難しくなってきた。ブランド価値を維持するため、17年モデルの一部から有機ELを搭載する」との話も出ており、有機EL搭載が急浮上してきた背景にはアップル側の焦りもあるようだ。
 18年搭載説は、主要パネルサプライヤーの一社であるLGディスプレー(LGD)の投資計画から読み取れる。LGDは8月、亀尾工場に有機ELの6G新ラインを建設すると発表。17年上期から月産7500枚で量産を開始する。さらに先ごろ、坡州にも新工場(ガラスサイズは非公表)を建設して18年上期から稼働させると発表した(6面に関連記事)。

(以下、本紙2015年12月10日号1面)



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◇ ボルボとマイクロソフト、次世代技術を開発、ホロレンズなども活用へ
◇ カーエレクトロニクス技術展、1月13日から開催 車載半導体の祭典
◇ 浜松ホトニクス 15年9月期、光半導体は6%増収、車載フォトICなど拡大
◇ UKC 4~9月期、大幅増益を確保、海外スマホ向けが増収
◇ アクセル 4~9月期、駆け込み需要で増収、組込LSIのサンプル完成
◇ 米国半導体メーカー主要7社動向 7~9月期、売上高合計8%減、
  市況低迷の影響受ける
◇ ソウル半導体 7~9月期、大幅な増収増益に、WICOP拡販に注力
◇ 清華紫光、シノチップを買収、DRAM設計企業
◇ 海外主要OSAT 7~9月期、在庫調整で減収目立つ、SiP事業に各社注力
◇ タツタ電線 4~9月期、電子材料は減収減益、脱フィルム事業を強化
◇ シライ電子 4~9月期、増収増益を達成 カーエレなど好調
◇ LGディスプレー、坡州に有機EL新工場、18年まで10兆ウォン投資
◇ 有機EL材料メーカー、需要増へ体制強化、開発機能や供給能力を拡大
◇ イー・インク 7~9月期、7四半期ぶりに黒字、台湾のTFT工場閉鎖か
◇ ハンファQセルズ、多結晶で効率19.1%、低コストと高効率を両立
◇ NIMS、変換効率16%を達成、ペロブスカイトPV
◇ 京セラ、黒川発電所を着工 18年7月稼働予定
◇ 国内PVメーカー、上期は販売低迷、国内依存からの脱却急務
◇ トリナ・ソーラー、7~9月は大幅減益、総出荷量は1.7GWに
◇ NEDO、カナダで実証実験 PVハイブリッド
◇ 海外医療診断機器メーカー3社 7~9月期、為替の影響で明暗、GEは減収減益に
◇ サイバーダイン 4~9月期、新製品の販売増加、営業損失幅は縮小
◇ 住友重機械工業、米企業と販売契約 協働ロボを展開へ
◇ 島津製作所、ボーイング社向け 3品目の納入開始
◇ 国内SPE主要9社 7~9月期、受注額合計は24%減、先端ロジック投資が低迷
◇ サンゴバン、LED用GaNウエハー、4インチを本格販売
◇ サクラクレパス、プラズマ強度測定 商品群を大幅拡大
◇ セミラボ、CV測定装置を提供、非接触・非破壊で高精度
◇ 日立ハイテク、4~8インチ用 高分解能SEM
◇ キャボット 15年度、Wスラリー過去最高、米パッドメーカーを買収
◇ 東京精密 4~9月期、半導体装置は17%増、受注回復時期は後ろ倒し
◇ TDK、鶴岡5インチを買収、薄膜応用製品に活用
◇ 大研医器、MEMSポンプ製品、国家戦略事業に認定
◇ 日本電波工業、通期計画を下方修正、上期業績の下ぶれで
◇ 芝浦電子 4~9月期、大幅な減益に車載用は好調
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