電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
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2015/9/3(2158号)主なヘッドライン
電子デバイス天気予報、半導体と電子部品で明暗
半導体 セット不振で曇天模様、電子部品 員数増効果で晴天続く

 2015年後半~16年前半の電子デバイス業界は半導体分野と電子デバイス分野で明暗がくっきり分かれそうだ。スマートフォン(スマホ)をはじめとする最終製品の不振に伴い、半導体分野は曇天模様の一方で、電子部品分野はそれを補うかたちで、「搭載員数増」という恩恵を受けて引き続き晴れ模様を維持できている。マクロ経済の減速で、一気に不透明感を増してきたエレクトロニクス市況。足元の状況と今後のデバイス需要を総括した。

 調査会社IDCが8月に発表した最新予測によれば、15年の世界スマホ出荷台数見通しは前年比10.4%増の14.4億台。前回予測の同11%増をさらに引き下げた。同社では修正理由として、最大市場である中国がより成熟した成長パターンに移行しており、出荷台数が著しく鈍化していることを挙げている。なお、中国市場の15年見通しは同1.2%増と一気にトーンダウンしている。
 スマホ同様に、他の最終製品も需要が低迷気味だ。パソコンもマイナス成長が危惧されているほか、タブレットに関してはほぼ前年割れが確実な状況だ。また、自動車も新車販売が低調に推移、産業機器や通信インフラ関連も中国経済の減速の影響を受けている。
 こうしたセット不振を受け、半導体需要は減退傾向にある。スマホ用アプリケーションプロセッサーなどは中国スマホの調整を直接的に受けており、クアルコムやメディアテックなどの業績は一時期の勢いを失っている。

(以下、本紙2015年9月3日号1面)



◇ 台湾政府、中国投資規制を緩和、TSMC 300mm工場承認へ
◇ ASE、SPILへTOB 株式25%取得へ
◇ 国内自動車メーカー6社 4~6月期、まだら模様も高成長維持、
  米国中心に海外市場が牽引
◇ ダイヘン、車載無線給電を実用化、AGV用から走行中も視野に
◇ BYD、EVバス工場稼働 年産1万台計画
◇ SKグループ、半導体2工場新設へ、5兆円の投資計画表明
◇ ソニー、半導体を上方修正 イメセン販売好調
◇ 米国半導体メーカー主要7社 4~6月期、セット低迷で各社低調、売上高総計は8%減
◇ マイクロン 16年度投資、最大58億ドルを計画、NVM分野に5割充当
◇ インターシル、安全・長寿命対応 LiB用モニター
◇ エルナー、基板は年間で黒字へ、コスト競争力を強化
◇ 台湾基板12社 上期売上高、FPC・車載基板が好調、上期堅調も下期に不透明感台頭
◇ シークス 1~6月期、車載製品が好調 営業利益7割増
◇ TTMテクノロジーズ、大幅増収を達成 ビア社買収効果
◇ ハイマックス 4~6月期、ドライバーIC減収、LCOS新工場を準備
◇ TPV 4~6月期、需要軟調で減収減益、下期は在庫管理をタイトに
◇ 日本電気硝子、通期投資は500億円、厦門で液晶ガラス生産
◇ LiB主要メーカー動向 4~6月期、5社中3社が赤字、TDKが大幅な増収に
◇ AIST-FREA、次世代結晶PV開発、新規コンソ立ち上げ
◇ Stion、CIGS生産倍増、AVACOから装置購入
◇ キャボット 4~6月期、CMP資材4%減収、Wスラリーは需要旺盛
◇ パナソニック、一体シートを開発、1枚で熱とノイズ抑制
◇ アテクト、窒化ケイ素焼結体 高熱伝導率を実現
◇ 日機装 工業部門、航空事業は34%増、新棟増設も視野
◇ 日立製作所、物流ロボを自律走行、床のマーカー不要に
◇ JIBO、5社から出資獲得、KDDI、電通など
◇ サイバーダイン 4~6月期、損失幅が拡大、研究開発費が増加
◇ 第一精工 1~6月期、販管費増加で減益、売上高は6%増
◇ ホシデン 4~6月期、営業損失幅が縮小、上期見通しを下方修正
◇ SMK 4~6月期、2桁の増収増益に、車載とスマホ用が好調
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