総合スーパー(GMS)大手のイオン㈱(GMS事業)と㈱イトーヨーカ堂の19年度(20年2月期)決算は明暗が分かれた格好となった。イオンは前期比で減収減益、一方のイトーヨーカ堂は減収増益とした。イオンは主力のイオンリテールの減益が大きくそのまま業績に表れた。イトーヨーカ堂は荒利率の改善、販管費の適正化などによる収益性向上で、前期比38.5%増の大幅増益となった。店舗の閉店や改装をはじめ、MD政策などを含む事業構造改革の効果が徐々に表れている。
※商業施設新聞2346号(2020年5月26日)(5面)