韓国の呉世勲(オ・セフン)ソウル市長は、2030年までに86兆1000億ウォン(約9兆7841億円)を投入し、ソウルをグローバルな都市競争力と生活の質を備えた「G3都市」へと飛躍させるプロジェクトに乗り出す。住宅の安定から健康・ケア・育児・福祉・教育・交通・都市空間の刷新まで多くの事業を行う。
住宅供給計画では、28年までに約8万5000戸、31年まで31万戸に着工する。ソウル市の体育館は、現在の20カ所から30年までに100カ所に拡大する構想だ。また、ソウルの若者50万人を対象に、AI基礎教育を無料で提供して人材育成に乗り出す。さらに、若者住居政策である「ドリーム・ハウス+」を通じて7万4000戸を供給し、海外の修士・博士クラスの人材の誘致と定着を支援する「G3人材都市ソウル」も推進する。このほか、若者の住居と雇用の創設支援などを一つの空間に結合した「青年未来タウン」を新たに建設し、提供する計画だ。
未来の交通体系も拡大する。自動走行バスは現在の16台から30年には500台に増やし、自動走行タクシーは27年までに江南や上岩洞などにエリアを拡大して50台まで増やす。26年下半期にはレベル4水準のロボットタクシー実証事業も推進する。
呉市長は一連のプロジェクトについて、「ソウルの競争力を、市民一人ひとりのより良い人生へと変える戦略」であると述べた。86兆ウォンに及ぶ財源を実際に執行するには、政府の協力とソウル市議会の予算審査がカギとなる。現在ソウル市は“ねじれ議会”の構図であるだけに、主要事業の推進過程で議会との協議が必要となるが、市長は「市議員たちも市民であるため、ソウル市が世界的な都市に飛躍するという方向性には異論がないと思う」とし、「ソウル市の一方的な推進事項ではなく、市議会とともに掲げるビジョンとして作っていきたい」と語った。