ドラッグストア業界においてコスメ事業を強化する動きが顕著になっている。最大手級のウエルシアホールディングス(HD)は、前年に化粧品専門店の(株)MASAYAを買収したのに続き、台場の湾岸エリアに高級化粧品の新業態店「ナルシス」をオープンした。化粧品に強みを持つマツモトキヨシHDも40%程度の化粧品比率をさらに引き上げ、ツルハHDは、ビューティースーパーバイザー(BSV)を配置し、既存店の大幅なてこ入れを図っている。企業間競争が激化する中、各社とも食品、調剤事業と並び成長分野である化粧品事業を戦略的に強化する方向にある。
※商業施設新聞2295号(2019年5月21日)(1面)