経済産業省が発表した2017年上期(1~6月)の小売業販売額は70兆670億円で、前年比1.8%増となり、好調な業種が多かった。本紙では、主要小売企業の第2四半期決算から、業種ごとの成績をまとめた。訪日客の増加などによって都市部で回復基調を見せる百貨店や、食品の取り扱い拡大、調剤の併設などで急成長し、半期で約3兆円規模となったドラッグストアといった好調な業種がある一方、そのドラッグストアと競争関係の食品スーパーは苦戦を強いられ、コンビニエンスストアは伸び率が縮小するなど、業種ごとに浮き沈みが顕在化した。
※商業施設新聞2223号(2017年12月12日)(1面)