■発刊趣旨とご購入のご案内

　新しい街づくりの機運が高まっています。少子高齢化で衰退する地方都市、近年頻発する自然災害への対応、そして新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴うテレワークの普及で、都心に通勤しないという生活スタイルが定着しました。また郊外の価値が見直され、移住が進むなど都市一極集中に疑問が投げかけられています。当然、都心部でも新たな価値を生み出すための都市空間を創出する街づくりが進んでいます。最先端のオフィスや住宅、ラグジュアリーホテルを誘致するだけはなく、今後はデジタル・トランスフォーメーションを活用し、新たなサービスを創出し多様なニーズに応えるものです。さらに国連が定めた「SDGs（持続可能な開発目標）」は2030年までに、持続可能でよりよい世界を目指す17の国際目標が掲げられ、第11は「住み続けられるまちづくりを」が掲げられています。まさに今後の街づくりはより持続可能な環境を意識した取り組みが求められています。
　本書は新たに進む街づくりをテーマに編纂しました。第1章では最新街づくり動向、第2、3章では街づくりのベースとなる全国の再開発事業を大都市エリアと地方都市にまとめました。第4章では商業施設新聞で好評連載中の「街づくり100選 持続可能なまち・地域最新リポート」から第1回～50回分をアーカイブとして掲載しました。

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■内容構成