国内半導体製造装置各社、24年度増収率は最大2割
AIと中国が牽引の構図続く、下期から先端投資回復へ
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国内半導体製造装置主要各社の2024年度(25年3月期)通期業績見通しは、ばらつきがあるものの、多くの企業がプラス成長を見込んでおり、増収率は最大で約2割となりそうだ。上期(4~9月)はこれまでと変わらず、生成AI関連と中国向け投資が装置需要を牽引する構図となりそうだが、下期からDRAMをはじめとする先端プロセス投資が回復基調に入る。中国投資は米国による規制強化のリスクも高まっていることから、各社の計画達成に向けては下期の先端投資の回復がカギを握ることになりそうだ。
(以下、本紙2024年5月23日号1面)
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プリント回路・実装
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電子ディスプレー
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製造装置・材料・FA・ロボット
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サーブ・ロボティクス、マグナでロボ製造、株式上場で資金を調達
一般電子部品
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