パワー半導体、中韓猛追で競争一段と激化
欧米勢は巨額投資で先行、日系勢 突破口はモジュール・実装
クリックして拡大
EVに代表される電動車需要の急拡大により、コア部品のパワー半導体/モジュール市場が活況だ。SiCなどWBG半導体を巡る大型投資が相次ぐなか、先行する欧米勢に加え、中国・韓国勢の猛烈な追い上げが特に目立つ。ようやく投資拡大に転じた国内勢のシェア挽回策は、モジュール製品の増産や次世代品の開発力強化が1つのポイントになりそうだ。
(以下、本紙2023年11月30日号1面)
自動車産業・部品
日産自動車 4~9月期、世界販売は3%増の162万台、新戦略で中国てこ入れ
マツダ 4~9月期、世界販売台数は20%増、通期は129万台に下方修正
NTT、米新興企業に出資、自動運転を国内展開
IT・半導体産業
キオクシア 7~9月期、営業損失幅が縮小、ASPの上昇が奏功
テンストレント、ラピダスと協業合意、先端IPを共同開発へ
三菱電機 7~9月期、半導体関連は増収増益、光製品堅調で通期上ぶれ
中国の情報インフラ基盤、25年までに1.5倍に、全体の35%がAI処理用途
マイクロソフト、独自チップを開発、生成AI向けに最適化
トランスフォーム 7~9月期、販売増加で37%増収、電動車両向け初受注へ
プリント回路・実装
メイコー 24年3月期、増収増益に上方修正、車載・スマホ基板が回復
LGイノテック 7~9月期、パッケージは減収、10~12月期は回復基調
京セラ、米国で後工程増強、クリーンルーム2倍に
電子ディスプレー
AUO、昆山第2期の生産開始、月4万枚超の能力に
JDI 7~9月期、車載事業の損失拡大、VR用は四半期最高に
プレイナイトライド 7~9月期、請負増加で売上3倍、生産拡大へ台湾勢と協業
電池・新エネルギー
積水化学工業、PSCの量産工場建設、将来はGW規模も視野に
シャープ、PV技術を一挙公開、車載用の高効率技術を開発
LONGiとソーラーフロンティア、BIPVで技術提携、日本市場を共同で開拓
製造装置・材料・FA・ロボット
KOKUSAI、23年度は27%減収、成熟世代とDRAM下支え
韓国半導体装置メーカー25社 7~9月期、減産影響で大幅減益、
本格的な回復は24年から
エア・ウォーター、北米の事業を拡大へ、30年度に売上1000億円目標
産業用ロボット国内3社 7~9月期、受注は3社とも低調、設備投資の回復に遅れ
サラート・テクノロジーズ、9900万ドルの出資獲得、金属3Dの生産を増強
プロミスロボティクス、1500万ドルを資金調達、住宅工場向けロボを開発
一般電子部品
TDK、高収益事業へ優先投資、MLCCはさらなる増強も
三洋化成工業、匂いセンサーを発売、複雑な匂いを識別
ホシデン 23年度、売上高は約2割減に、自動車向けが低調
『一心千里』 ~走っていれば、見えてくる 永田 隆一 No.170
半導体で邪馬台国が復活する 技術はお金で外部から調達する
パワーモジュール全盛時代 パワー各社の事業戦略 No.5
STマイクロエレクトロニクス
韓国財閥の功罪 No.12
韓国財閥の栄枯盛衰(8)
インタビュー
(株)ROMS 取締役 経営戦略室長 阿部翔太郎氏
(株)タムラ製作所 代表取締役社長 浅田昌弘氏
工場ルポ
クアーズテック 長崎事業所
パワーデバイス関連特集
車載分野の採用で市場拡大
ウエハー搬送容器特集
23年度下期は調整局面懸念