OSAT市場、24年設備投資は回復へ
先端領域で「立ち位置」確保、中国勢のシェア拡大進む
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半導体後工程の受託製造を手がけるOSAT(Outsourced Semiconductor Assembly & Test)市場の2023年設備投資額は、スマートフォン(スマホ)をはじめとする民生市場の落ち込みを受けて、前年比で3割強の減少が見込まれている。ただ、24年に向けては2.5Dなど先端パッケージ分野を中心に、主要各社は投資増額の姿勢で、大きな回復が見込まれている。同分野ではTSMCをはじめとするファンドリー企業が主導権を握っており、OSATの存在感が低下している。業界でのポジショニングを確立するため、24年は巻き返しの意味も込めた各社の投資が展開されそうだ。
(以下、本紙2023年11月16日号1面)
自動車産業・部品
ヤマト・インダストリー、物流EV市場に新規参入、初年度に5000台出荷、改造も
BYD 1~9月期、9カ月で前年並売上に、NEVの増加が牽引
トヨタ自動車、米電池に追加投資 年30GWh体制へ
IT・半導体産業
ローム 23年度、通期計画を下方修正、民生や通信向けなど苦戦
ソシオネクスト 4~9月期、大幅な増収増益達成、先端の大型量産が本格化
トーメンデバイス 4~9月期、売上高が17%減少、メモリーの販売減が影響
台湾、10年間で1.4兆円支援、生成AI×半導体に焦点
TI、リーハイ新工場着工、投資額は110億ドルを計画
インテル、23年売上は2桁減に、10~12月期は回復段階へ
プリント回路・実装
エスタカヤ電子工業、パワーのテスト受託事業、24年から本格始動
Mi TECHNOVATION、10億元の投資を計画、パワーモジュールへ参入
ジェイビル、24年度は減収見込み、投資は7億~8億ドル
電子ディスプレー
LGD 7~9月期、営業損失が縮小、10~12月期は黒字へ
コニカミノルタ、ディスプレー領域に注力、有機EL用フィルムなど拡大
メタ 7~9月期、メタバースの赤字増、開発投資は継続
電池・新エネルギー
ケミトックス、全固体電池を量産へ、北杜市内に研究開発棟
Ascent Solar、フレキシブルCIGS、効率15%超を達成
イスラーム・アザド大学、PQDで効率30%、シミュレーションで改善
シャープ、多接合PVで33%超、化合物と結晶Siを積層
電池系スタートアップ企業、事業化へ協業を模索、革新キャパシタや透明PV開発
PXP、PSCとCIGSタンデム、効率23.6%を達成
製造装置・材料・FA・ロボット
天域半導体科技、SiCエピウエハー、生産体制を積極拡大
ジェイ・イー・ティ、新工場の建設を計画、生産規模を現状の1.5倍に
SCREEN 23年度、SPEを上方修正、中国向けの出荷好調
トクイテン、3.7億円を資金調達、有機農業にロボを活用
シャープ、大・中規模向けの倉庫ロボシステム
MUSE、小売店舗向けの搬送ロボを開発
一般電子部品
TDK 4~9月期、市場停滞で減収減益、7~9月は前倒し寄与
アルプスアルパイン 4~9月期、スマホ向け低迷で減益、車生産回復はプラス
日本航空電子工業 23年度、通期予想を下方修正、車好調も産機の低迷響く
産官学のフューチャープラン No.339
青森県 第21回、青森県知事 宮下宗一郎氏に聞く
パワーモジュール全盛時代 パワー各社の事業戦略 No.3
三菱電機
韓国財閥の功罪 No.10
韓国財閥の栄枯盛衰(6)
インタビュー
クアーズテック(株) 長崎事業所 事業所長 佐藤幸夫氏
武蔵エンジニアリング(株) 代表取締役社長 生島直俊氏
Chinoh.Ai(株) 代表取締役CEO 齋藤誠一郎氏