中国、エコカー販売4倍増、補助金や免税で普及後押し
デバイス需要拡大の契機に
電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)といったエコカーの販売が中国で大幅に増加している。中国政府が本腰を入れ始めた政策主導のエコカー普及政策が販売を後押ししており、2014年1~9月の累計販売台数は前年同期の6900台から4.3倍の3万台超に拡大した。中国資本と外資の自動車メーカーが競うように、15年からエコカーの現地生産を拡大しようとしている。15年の中国エコカーの製造と販売は10万台の大台に乗る見通しだ。
中国で最も売れているエコカーはBYD(比亜迪汽車、広東省深セン市)のPHV「QIN(秦)」で、1~9月期に9473台が販売された。2位はチェリー(奇瑞汽車、安徽省蕪湖市)のEV「QQ3」で約5600台、3位は衆泰汽車(浙江省永康市)のEV「知豆E20」で約4450台。中国ではトヨタのプリウスのようなハイブリッド車(HEV)ではなく、政府の補助金を受けられるEVとPHVの販売が圧倒的に多い。
BYDは13年12月にPHV「秦」を発表し、14年9月には1700台を販売した。販売価格は18.98万元(約353万円)で、同社のEV「e6」よりも4割安い。中央と地方のエコカー補助金計6.65万元(約124万円)を引いた実際の購入費用は12.33万元(約229万円)まで安くなる。9月から始まったエコカー限定の車両税の免税により、さらに1万元(約18万円)以上安い価格で購入できる。中国で販売登録されているエコカーは約150モデルあるが、実に3台に1台が「秦」というくらいの人気だ。
(以下、本紙2014年11月26日号1面)
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