メモリー投資、22年減少も高水準維持
投資前倒しで一部反動減、ビット需要は総じて堅調
2022年のメモリー設備投資は、21年に主要各社で投資前倒しを行った影響もあり、成長率そのものではマイナス成長となる見通し。ただ、21年のメモリー投資が前年比で3割近い成長率だったことを考えれば、絶対額としては引き続き高水準を維持する。現状の主要各社の投資スケジュールを見ると、やや一服感も見て取れるが、需給改善が見込まれる22年後半以降は新たな投資計画などが具体化してくる可能性が強い。メモリー分野の投資環境をまとめた。
(以下、本紙2022年3月17日号1面)
自動車産業・部品
ソニーとホンダ、EV事業で合弁、25年に初期モデル投入
ボルボ・カーズ、1300億円を投資、次世代EV生産に
いすゞら、バス電動化を加速、24年度に生産開始へ
IT・半導体産業
ルネサス、22年投資は1200億円規模、売上比10%超の水準に
テラプローブ、21年売上高は4割増、車載ロジック向けが牽引
加賀電子 4~12月期、電子部品は増収増益、通期予想2度の上方修正
ネックスチップ、合肥300mm工場を拡張、最大月産能力を7.5万枚に
BYD、済南市でパワー生産、JESCの200mm工場で
オンセミ、2工場の売却を発表、米国とベルギーの200mm
プリント回路・実装
ファストプリント、広州で基板工場建設、25年に月産1000万枚で稼働
PSFS、自律型工場を提案、30年に売上高4000億円へ
ロジャース 21年12月期、利益1.2億ドルに倍増、セラミック基板が牽引
液晶・ディスプレー
ポロテック、資金2000万ドルを調達、マイクロLED量産へ
シャープ、SDPを再子会社化、株式取得契約を締結
FlexEnable、1100万ドルを調達、フレキOLCD量産へ
電池・新エネルギー
Daqo、ポリSiの生産拡大、内モンゴルで新拠点整備
Sunman、揚中で新工場稼働、ガラスフリーPVを生産
mPower、1000万ドルを資金調達、宇宙用PVの開発強化
製造装置・部材関連・FA
オムロン 新中計、年平均11%成長目指す、制御機器事業など牽引
TASMIT、EB検査装置の新製品、高解像度の画像取得可能
中電科2所、200mmのSiC試作、山西省にミニライン
医療・航空・ロボット
ライトハンド・ロボティクス、6600万ドルの出資獲得、ピースピックロボ拡販へ
Miso Roboics、100店に調理ロボ導入、大手チェーンと連携拡大
Viam Robotics、ロボソフトを開発中、資金調達で事業体制強化
一般電子部品
東芝ら、少希土類の強磁石開発、モーターへ応用目指す
TDK、車載用積層フィルター、高温と高速伝送対応
ローム、タンタルコン事業、京セラに譲渡へ
産官学のフューチャープラン No.282
広島県 第20回、広島工業大学
SUGENAのイチ押し 中国スタートアップ No.5
与光科技 CEO 王宇氏に聞く
「富県宮城」の挑戦2022~成長分野で躍進する立地企業 No.2
プラスエンジニアリング(株) 取締役仙台事業所長
浅野謙一郎氏/取締役営業技術部長 藤谷大氏に聞く (下)
インタビュー
(株)トーキン 代表取締役執行役員社長 MSA事業本部長 片倉文博氏
経済産業省 九州経済産業局 局長 後藤雄三氏
長州産業(株) 代表取締役社長 岡本晋氏
東京応化工業(株) 代表取締役 取締役社長 種市順昭氏
オリックス・レンテック(株) 執行役員 事業戦略本部長兼事業開発部長 小林剛輝氏
工場ルポ
シーマ電子 山梨事業所
メモリー総合特集
供給リスク増大で需給環境は改善方向