半導体業界、物流戦略 重要テーマに
運賃上昇、輸送キャパ逼迫、米国労働争議にも注視
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物流インフラの混乱が続いている。貨物需要の増大に加えて、コロナ禍によって海上輸送ではコンテナ不足、航空輸送では機材不足が深刻化して輸送キャパシティーが飽和状態となっている。提供可能なキャパが限られているため、当然のことながら運賃も上昇し、半導体業界とりわけ製造装置分野にとっては、物流面の安定化は2022年の事業運営における重要テーマとなっている。新型コロナの収束が見えないなかで、輸送手段も不確実性が増している。製造装置メーカーにとっては、部材不足に伴う調達戦略に次ぐ問題として今後浮上してくることになりそうだ。
(以下、本紙2021年2月17日号1面)
自動車産業・部品
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プリント回路・実装
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液晶・ディスプレー
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韓国FPDメーカー、有機ELへの転換を加速、液晶価格の暴落で
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電池・新エネルギー
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製造装置・部材関連・FA
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一般電子部品
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日本航空電子工業 4~12月期、コネクターが好調、物流高騰など緩和
産官学のフューチャープラン No.279
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