電子デバイス業界、2021年10大ニュース
半導体不足が全世界で社会問題
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2020年に続き、21年も電子デバイス業界にとって激動の一年となった。新型コロナの影響によって、サプライチェーンの混乱は続き、年初から半導体の供給不足が深刻化。米中摩擦などの地政学的リスクの増大も影響して、国家レベルで半導体産業を支援する動きが広がった。22年はそうした動きがより一層具体化してきそうだ。「半導体」に対する認識が大きく変わった21年を振り返る。
第1位 半導体不足が全世界で社会問題
TSMCへの過度な一極集中が招いた半導体供給不足はその後、コロナ禍によるロックダウンの影響や物流インフラの停滞によって、一層深刻化。調達リスクを考慮して顧客側で在庫の積み増しが積極的に行われたことも拍車をかけた。供給不足は改善に向かっているものの、正常化にはもうしばらく時間を要することになりそうだ。装置や材料分野でも品薄状態が依然続いている。
(以下、本紙2021年12月23日号1面)
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プリント回路・実装

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液晶・ディスプレー

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電池・新エネルギー

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製造装置・部材関連・FA

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医療・航空・ロボット

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一般電子部品

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長野計器、欧米半導体へ積極展開、圧力センサーを拡販
Omdia 発 グローバル・アイ No.178

レビュー Global Semiconductor Day Fall 2021
インタビュー

(株)ピーバンドットコム 代表取締役 田坂正樹氏

SHKライングループ 代表 入谷泰生氏
訪問リポート

シチズンマイクロ 日高工場