太陽光発電、欧米中で生産競争過熱
導入量 22年に200GW超、低コスト化で導入意欲増大
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太陽光発電(PV)の市場が拡大している。IEA(国際エネルギー機関)の調査によると、2020年のPV世界導入量は139GWで、前年比では2割以上増えた。PV市場は21年以降もプラス成長が続き、22年には年間導入量が200GWを超える見通しだ。旺盛な需要に対応するため、PVメーカー各社は販売の強化および生産能力の増強に力を入れている。中国勢がポリシリコン(ポリSi)からセル&モジュールに至るPVバリューチェーンの強化を図る一方で、欧米企業も能力増強投資を加速しており、投資競争が過熱している。
IEAの調査によると、20年のPV導入量は139.4GWで、前年比では25%の増加だった。20年は世界で新型コロナの感染が拡大したが、中国市場が回復し、米国も過去最高の導入を果たしたことで、PV市場は大幅な成長を遂げた。
(以下、本紙2021年8月19日号1面)
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電池・新エネルギー
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一般電子部品
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イリソ電子工業 4~6月期、92%の増収達成、過去最高の売り上げ
リテルヒューズ 4~6月期、黒字転換を達成、旺盛な需要・受注継続
『一心千里』 ~走っていれば、見えてくる 永田 隆一 No.143
愛情の対極は無関心
インタビュー
(株)富士経済 名古屋支社主任 饗場知氏
ソマール(株) 代表取締役社長 曽谷太氏
京セラ(株) 半導体部品有機材料事業本部 本部長 小澤雅明氏
シャープディスプレイテクノロジー(株) 事業本部 第5事業部 事業部長 小島吉平氏