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2021/4/22(2445号)主なヘッドライン
有機ELディスプレー、偏光板レスの検討進む
フォルダブル化で開発加速、他の部材で機能代替も

サムスンは21年に新しいZ Flipを2機種上市予定という(写真は現行モデル)
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 2021年はフォルダブル有機ELディスプレーの拡大期となりそうだ。調査会社DSCC(Display Supply Chain Consultants)によれば、サムスン、モトローラ、ロヨル、シャオミーのほか、オッポやビーボ、グーグルも搭載端末を市場投入する見込み。このフォルダブル化のなかで「偏光板レス」の実現が検討されている。折り曲げるために各部材の薄型化が要求されるからで、偏光板を省いて他部材に機能を代替させる動きが出てきた。普及すれば、製造プロセスの変更につながる可能性もある。

 スマートフォン(スマホ)でリジット型やフレキシブル型の有機ELディスプレーの搭載が珍しくなくなった昨今、スマホ各社はフォルダブル型の搭載でフラグシップ端末を差別化する流れにある。フォルダブルディスプレーは折り曲げる部分の内側と外側に応力がかかるため、この負荷の影響を極力抑えるために各部材の薄型化や削減が進められている。
 偏光板は、液晶では必須だが、有機ELには無くてもよい部材だ。だが、有機ELは電極にアルミや銅などの金属を用いるため、入射した外光がディスプレー内で反射するのを防ぐため円偏光板を搭載している。しかし、偏光板自体が光を吸収して輝度低下を招くこともあって、反射防止の役割をカラーフィルター(CF)に代替させる技術開発が進んでいる。さらに、他の機能も付加する「機能のエンベデッド化」も試行錯誤されている。
 円偏光板の反射防止機能を代替するにはCFだけで十分だとされているが、中国FPD大手のBOEは、独自の反射防止CF技術としてCOE(Color Filter On Encapsulation)を発表している。CFも視野角依存性があるため、色補償など他の機能を付加したCF層を形成しているようだ。通常のCFマスク枚数が10~12層であるのに比べ、COEでは25層ほどになっているとみられる。

 2021年はフォルダブル有機ELディスプレーの拡大期となりそうだ。調査会社DSCC(Display Supply Chain Consultants)によれば、サムスン、モトローラ、ロヨル、シャオミーのほか、オッポやビーボ、グーグルも搭載端末を市場投入する見込み。このフォルダブル化のなかで「偏光板レス」の実現が検討されている。折り曲げるために各部材の薄型化が要求されるからで、偏光板を省いて他部材に機能を代替させる動きが出てきた。普及すれば、製造プロセスの変更につながる可能性もある。

 スマートフォン(スマホ)でリジット型やフレキシブル型の有機ELディスプレーの搭載が珍しくなくなった昨今、スマホ各社はフォルダブル型の搭載でフラグシップ端末を差別化する流れにある。フォルダブルディスプレーは折り曲げる部分の内側と外側に応力がかかるため、この負荷の影響を極力抑えるために各部材の薄型化や削減が進められている。
 偏光板は、液晶では必須だが、有機ELには無くてもよい部材だ。だが、有機ELは電極にアルミや銅などの金属を用いるため、入射した外光がディスプレー内で反射するのを防ぐため円偏光板を搭載している。しかし、偏光板自体が光を吸収して輝度低下を招くこともあって、反射防止の役割をカラーフィルター(CF)に代替させる技術開発が進んでいる。さらに、他の機能も付加する「機能のエンベデッド化」も試行錯誤されている。
 円偏光板の反射防止機能を代替するにはCFだけで十分だとされているが、中国FPD大手のBOEは、独自の反射防止CF技術としてCOE(Color Filter On Encapsulation)を発表している。CFも視野角依存性があるため、色補償など他の機能を付加したCF層を形成しているようだ。通常のCFマスク枚数が10~12層であるのに比べ、COEでは25層ほどになっているとみられる。

(以下、本紙2021年4月22日号1面)



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