海外ロボットベンチャー、資金調達の勢い加速
米国と中国で全体の80%、日本市場での展開も加速か
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海外においてロボット関連ベンチャー企業の資金調達が加速している。米国や中国の企業を中心に1億ドルを超える資金調達を実施した企業も複数あり、物流施設向けなどコロナ禍において需要が増加する分野の重要な技術として、ロボット技術への期待値が高まっている。関連企業は調達した資金を活用して販売体制を強化しており、日本市場への展開を見据えた取り組みも増えている。
2020年は新型コロナウイルス感染症による経済の停滞を受けて、ベンチャーキャピタルなどからベンチャー企業への投資も全般的に停滞した。しかし、そうした環境下でもロボット関連ベンチャー企業への出資案件は数多くみられた。電子デバイス産業新聞の調べでは、20年ならびに21年1~3月期において、100万ドル以上の資金調達を実施した海外のロボット関連ベンチャー企業は43社あり、その資金調達の総額は約22億ドルだった(非公表分の推定値含む、表は9面に掲載)。地域別にみると、米国に本社機能を持つ企業が約半数を占めた。中国企業による資金調達も数多くみられ、米国と中国で全体の80%以上を占めた。また、一度に1億ドルを超える資金調達を実施した企業も7社あった。
分野別では、物流施設向けや配達用のロボットシステムを扱う企業への出資が多くみられた。巣ごもり消費などによるインターネット通販市場の拡大によって、物流施設の稼働率が上昇していることや配達需要の増加を受け、関連のロボットベンチャーへの注目度も増している。
(以下、本紙2021年4月8日号1面)
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