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2014/4/23(2088号)主なヘッドライン
13年世界半導体市場、米国 シェア5割を維持
メモリー企業 一気に回復、本紙まとめ

 本紙は、2013年の世界半導体企業の売上高を集計した。世界トップ100社に国内半導体メーカー11社(13年度売上高見通し)を合わせた金額は、前年比7%増の3500億ドル強に拡大した。地域別では、サムスン電子やSKハイニックスを擁する韓国、ならびにTSMCというファンドリーの巨人を抱える台湾が全体成長率をはるかに上回る10%台後半の2桁成長に返り咲いた。中国もファブレス企業などの台頭でほぼ1.5倍増となった。14年はパソコン販売の低迷が続くものの、スマートフォン(スマホ)やタブレットの成長に支えられて引き続き伸長する見通しだ。

■ファブレス・ファンドリーが覇者
 やはりファブレスとファンドリーは強かった。13年もその勢いをまざまざと見せつけたのが、米クアルコムや台湾メディアテックといったファブレス陣営だ。前年比で両社とも4割近い増収を果たすなど、驚異的な成長力を誇示した。いずれもスマホ用アプリケーションプロセッサー(AP)を手がけており、前者はハイエンド機種、後者はミドル・ローエンド端末向けで圧倒的なシェアを擁している。これらと軌を一にして成長を加速させているのが、TSMCといった半導体の製造を受託する専門企業のファンドリーである。
 TSMCは、13年10~12月に売上高が減速したものの、通期では17%もの成長を遂げた。牽引したのが業界でも先端プロセスの28nm世代だ。スマホやタブレットの高性能AP向けに需要が拡大、13年の同プロセスの売上高は前年の3倍となり、60億ドル強を突破し、年間売上高の3分の1にまで急拡大した。同社は、さらにその先の20nmプロセスにシフトし、競合他社を突き放す。
 中国でも近年、IC設計企業(ファブレス)が急成長している。スプレッドトラムやRDAマイクロが著名。中国ローカルの端末企業がローエンド・ハイエンドのスマホ開発・製造を加速し、そのコアデバイスの大半に両社の製品が採用されているからだ。両社は清華大学系企業傘下の「清華紫光」に買収され、13年に注目を集めたが、中国の国策と絡んで今後の動静から目が離せない。今後はSMICなどとの連携が加速される可能性もある。

(以下、本紙2014年4月23日号1面)



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◇ 昭和電工、SiCエピ大増強、売上高10倍目指し設備導入
◇ サンアンオプト、アモイに新工場計画、18年までにMOCVD 200台
◇ 南車時代電気、IGBT量産へ、6月から200mmで
◇ ASMC、工場移転を検討、安徽省合肥が候補に浮上
◇ 奈良先端大、地理情報とARを連動、グーグルと共同開発
◇ パナソニック、深紫外LEDに参入、理研と共同開発
◇ メガチップス、電源ICに参入、米ベンチャーと連携
◇ 楽視TV、4Kテレビ 5万円で販売、50型でインチ1000円に
◇ マイクロン 12~2月期、DRAM好調で増益、シンガポール転換も継続
◇ TCL 1~3月期、スマホ出荷631万台、前年比4倍増で好調
◇ TSS 14年度、放熱基板で13%増収へ、高付加価値基板を拡大
◇ 栄電子工業、月産1.8万m²体制に、フィルドビア用めっき増強
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◇ TCL、偏光板メーカー買収、日東電工との技術提携先
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