台湾ファンドリー、200mmラインが高稼働維持
4K対応でドライバーIC活況
台湾ファンドリー主要各社の200mmウエハーラインの稼働が好調だ。LCDドライバーICやパワーマネジメントIC(PMIC)などの電源関係、さらに指紋認証用センサーの需要増大など、企業によっては300mmラインを上回る稼働率となっている。これに伴い、生産能力の増強や工場買収に動くところも出始めた。
台湾ファンドリーの多くの200mmラインが現在、90%以上の稼働率となっている。高稼働の要因となっている1つがLCDドライバーICだ。なかでもテレビなど大型パネル用の需要が好調だ。
現在、薄型テレビを手がけるテレビおよびパネルメーカー各社は付加価値向上のため、4K2K対応など高解像度化を進めている。特に台湾パネルメーカーは、競合する中国勢との差別化を図るため、4K対応のパネル出荷を増やしている。AUOは2014年のテレビ用パネル出荷の約15%を4K対応とするほか、イノラックスも約16%を4K対応パネルにする計画。4K対応となることで、液晶パネル1枚に搭載するドライバーICの搭載員数は既存パネルの1.5~2倍に増加すると見られ、ドライバーIC各社の発注量が増加傾向にあるようだ。
(以下、本紙2014年4月2日号1面)
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