介護ロボット、15年度から介護保険適用か
新たなデバイス需要喚起、安全基準の整備も進む
車や医療機器などに続く半導体・電子デバイス部品の新しい需要先として、ロボット分野に注目が集まり始めている。なかでも今後需要が増加するとみられるのが介護ロボット市場だ。経済産業省によると、国内の介護・福祉ロボット市場は2015年に167億円、35年には4043億円まで拡大すると見込まれており、現在、その市場形成の下地も急速に整備されつつある。
国では、介護・福祉ロボットのうち(1)移乗介助(装着型、非装着型)、(2)移動支援、(3)排泄支援、(4)認知症の方の見守り、以上4点を重点分野として設定。5~8月に開発補助の事業者選定を行い、計48件をロボット介護機器開発・導入促進事業として認定した。そのなかには設立間もないベンチャー企業から、トヨタ自動車やパナソニック、シャープなどの大手メーカーまで名を連ねている。
このような取り組みを進める裏には、日本が抱える問題がある。9月に総務省が発表したデータでは、65歳以上の高齢者人口は3186万人に達し、総人口に占める割合は25%となった。人口・割合ともに過去最高の数字であり、20年には30%を超えるとみられている。そのなかで現在、国内の介護保険施設は約1万2000カ所、介護分野の従事者は約150万人と言われているが、25年度には250万人が必要になる見通しで、その不足分を補うとして期待されているのが介護ロボット製品である。
(以下、本紙2013年11月13日号1面)
◇ SPE受注、投資回復で急拡大、「1~3月期も継続」
◇ 東芝S&S社 13年度投資、1700億円で据え置き、1Ynm 来春に5割へ
◇ ルネサス、設計開発拠点集約へ、営業利益率2桁台目指す
◇ 旭化成 13年度投資、電子関連に160億円、UV-LED試作など
◇ 昭光通商、LED事業を取得、パナソニック鹿児島から
◇ Brolisセミコンダクターズ、研究開発施設を増床、投資額160万ユーロ
◇ Soraa、パワーエレ用のGaN開発受託
◇ ルネサス 7~9月期、3四半期連続で黒字、売上・利益ともに上振れ
◇ 日本電産、車載エンジニア増員、ポートフォリオ転換加速
◇ パナソニック セミコンダクター事業、売上減で損失幅拡大、
LSI統合は14年度初頭
◇ SKハイニックス 7~9月期、営業利益率28.5%に、次期は無錫の事故が影響
◇ STマイクロ 7~9月期、ワイヤレスの赤字圧縮、10~12月期は受注軟化
◇ フジクラ 4~9月期、FPCが順調に回復、年間見通しを上方修正
◇ 京写 4~9月期、国内市場低迷 9%の減益に
◇ 太洋工業 1~9月期、検査機不振で損失幅が拡大
◇ シャープ 4~9月期、液晶事業が黒字転換、モバイル用中小型が後押し
◇ CSOT、8.5G第2工場着工へ、15年にLTPS生産開始
◇ 菱電商事、DS用新製品発売、台湾VIA製で16画面制御
◇ 東京エレクトロン 7~9月期、SPE受注高1.6倍に、通期予想を上方修正
◇ アドバンテスト 7~9月期、年明け回復に期待、SoC不調で受注急落
◇ ニューフレアテクノロジー 4~9月期、投資堅調で増収増益、
通期で2桁成長見込む
◇ パナソニック、テスラと新契約締結、4年で20億セルを供給
◇ ホンダソルテック、太陽電池から撤退、CIGS事業終了
◇ ソーラーフロンティア、千代田化工と累計86MWに