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2013/8/21(2054号)主なヘッドライン
ADAS搭載車の販売好調
半導体の低コスト化で普及加速、法規制強化も需要を後押し

 自動車の前後・周囲を常時監視し、交通事故を起こさない運転者支援システム(ADAS=Advanced Driver Assistance Systems)を搭載した自動車が売れている。ユーロNCAP(欧州新車アセスメントプログラム)や各国政府による法規制などの動きもあり、2014年以降はADAS搭載車の普及に弾みがつきそうだ。コアデバイスとなる半導体の技術革新も手伝い、SiGe(シリコンゲルマニウム)基板の採用などが低コスト化と小型化に貢献する。高信頼性を売りにする日系半導体メーカーにとって新たな市場が創出される可能性があり、ビジネス拡大のチャンス到来といえる。

■安全志向の車が売れる
 ADASとは、ミリ波レーダーやカメラ、近赤外線レーダー、準ミリ波レーダーなどの各種センシングシステムを入力デバイスとして使用。画像処理などのロジック回路と合わせて、パターン認識や障害物などとの距離測定を演算することで、車両側の制御コンピューターと連携し、衝突が避けられないと判断した場合には、自動的にシートベルトの巻き取りや急ブレーキを強制的に作動させることで、事故を未然に防いだり、衝突時の被害を軽減できる安全システムである。
 このADAS搭載車の販売が好調だ。ステレオカメラの使用で先行する富士重工業は、主力製品「アイサイト」の累計搭載台数が約13万台(6月末現在)に到達した。レガシィへの搭載比率は95%に上り、主力車種全体平均でも約7割に達している。
 マツダが昨年11月に発売した「アテンザ」のハイエンド車にもADAS機能「アイアクティブセンス」が標準搭載され、7月7日時点で累計受注台数が約1.8万台まで膨れ上がっている。安全志向のクルマ作りが消費者に認知されたといえる。

(以下、本紙2013年8月21日号1面)



◇ サムスン電子、9000ドルで発売、55型曲面有機ELテレビ
◇ 東芝、3年で投資1.4兆円、BiCSで超小型NAND
◇ GF、シンガポールを増強、ウエハー投入能力1.6倍に
◇ LGイノテック、UV-LEDチップ、6インチで量産成功
◇ 浜松ホトニクス、超高性能CCD開発、すばる主焦点カメラ用に
◇ SEMITEC 4~6月期、中国好調で増収黒字、北米でも利益大幅増
◇ 中国のLED照明、15年に7.3兆円市場へ、13年は日本市場の2倍に
◇ インフィニオン 4~6月期、産機回復で増収増益、パワー半導体 回復鮮明に
◇ TI 4~6月期、前期比6%の増収に、産業・車載で受注残増加
◇ スプレッドトラム 4~6月期、期末在庫が急増、ローエンドスマホも調整か
◇ 台湾基板メーカー12社 1~6月期、車載用基板参入が本格化、ZDが2番手に浮上
◇ 富士通ゼネラルグループ、一関市に新工場稼働、車載カメラなど量産
◇ 京セラ、トッパンNEC買収、有機基板事業を強化
◇ 中国ネット系企業、スマートTVに続々参入、楽視TVやアリババなど
◇ 液晶パネル主要5社 4~6月期、サムスン、有機ELの好調持続、
  AUO、売上高でイノラックス抜く
◇ アルバック 13年6月期、FPD装置33%減収、次期は2桁増収を計画
◇ メルク 4~6月期、液晶材料好調で増収、下期以降は軟調に
◇ ディスコ 4~6月期、投資拡大で24%増収、通期業績も上方修正
◇ ダイセル、PSS用樹脂を開発、インプリントで工程削減
◇ 東京エレクトロン 4~6月期、SPE受注10%減、DRAM向け受注拡大
◇ 昭和シェル石油 4~6月期、太陽電池事業の黒字拡大、出荷量 11年度実績上回る
◇ 国内PVメーカー、4~6月期は軒並み好調、各社ともフル生産継続
◇ ファースト・ソーラー 4~6月期、販売量減少で46%減収、通期見通しを下方修正
◇ GSユアサ LiB事業、15年度に黒字化へ、3年で120億円投資
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