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2013/7/3(2047号)主なヘッドライン
タッチパネル市場 大型化で拡大一途
OGSとフィルム薄さ競う、「すべてのディスプレーに搭載」へ

 タッチパネル市場拡大の勢いが止まらない。静電容量式のスマートフォン(スマホ)への搭載が拡大したことを皮切りに、タブレットやパソコン、モニターにまで搭載され、さらに大型パネルへの搭載も視野に入ってきた。将来的には窓ガラスやベース照明といったディスプレー以外の分野で、平面で人の手が触れる場所であれば、アプリケーションを選ばず搭載されるようになるかもしれない。すでにアミューズメント向けやテーブルなどで採用事例があり、搭載ディスプレーのサイズも拡大していることから、国内外の関連メーカーで増産・増設計画が次々と発表されている。タッチパネル市場の現状を追った。

 数量・金額市場ともに右肩上がりを続けるタッチパネル市場は、2013年以降も大幅な拡大が予測されている。調査会社のIHSディスプレイバンクによれば、13年の市場規模は台数ベースで12年比34%増となり、18億台を超える見通し。16年度まで毎年2桁成長が続き、同年の市場規模は27億5000万台以上になると予測されている。
 メーンアプリケーションのスマホのほか、タッチパネルが生み出した端末ともいえるタブレットの拡大やファブレットの登場に加え、ウィンドウズ8によりノートPCやオールインワン(AIO)PC、ウルトラブックにまで搭載が拡大し、搭載アプリの幅が広がって数量が増加するとともに、画面サイズの大型化も進んでいる。
 市場が活況なことから、関連メーカーの投資も活発だ。国内の関連メーカーでは、タッチパネルメーカーのグンゼが14年度にタッチパネルの生産能力を現行の2倍に引き上げ、日本写真印刷も13年中に生産能力を1.5倍に引き上げる計画だ。材料メーカーでは、日本ゼオンが14年3月をめどにCOPフィルムの新工場を整備中で、尾池工業は新規導入した設備を7月から稼働させる。旭硝子はカバーガラス向けに第6世代(6G=1850×1500mm)ガラスの化学強化設備を新設した。加飾飛散防止フィルムやASFなどを手がける三光産業は、13年度はタッチパネル事業向けに投資する計画で、新設備の導入を検討中だ。

(以下、本紙2013年7月3日号1面)



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