FPGA生産、インテル本格参入で転換期
FinFETが成否分ける
インテルのファンドリービジネス本格参入で、FPGAメーカー各社の生産戦略が転換期を迎えている。これまでインテルの顧客はアクロニクスやタブラといった新興FPGAベンダーが中心だったが、3月に大手の米アルテラと生産契約を結んだと公表し、業界で大きなインパクトを持って受け止められた。アルテラがインテルを選んだ理由は何か。カギを握ってくるのは、FinFETの量産化技術だ。
アルテラはこれまでTSMCと強固なパートナーシップを築いてきた。生産委託先を分散させているザイリンクスとは対照的に、アルテラはTSMCにほぼ一本化。それだけに、14nm世代からインテルをファンドリーパートナーに選んだことはTSMC内でも大きな衝撃だったようだ。1~3月期の決算カンファレンスコールで会長兼CEOの張忠謀(Morris Chang)氏は「アルテラの決断は非常に残念だ」とコメント。同時に「財務的な影響は小さいが、どうしてこのようなことが行われたのか、徹底的に調査を進めている」とも言及した。
売り上げの減少以上に、今回の転注はTSMCにとって大きな痛手だ。FPGAは他の半導体デバイスに比べ微細化ニーズが非常に強く、常に業界のテクノロジードライバーであり続けている。最先端投資を続けるTSMCにとって、大手FPGAメーカーの受注を落としたことは大きなイメージダウンにつながる。
(以下、本紙2013年5月8日号1面)
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