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2013/3/20(2032号)主なヘッドライン
中古装置市場、ビジネス環境が大きく変化
問われる中国依存への対応

 日本では、2009~12年の4年間で29ラインが閉鎖され、約1万1000台の装置が市場に放出された。国内のパワー半導体やLED製造ラインで“再就職”を決めた装置もあるが、その中古装置の多くは海外市場へと向かった。中国、米国、台湾が主な輸出先だ。中古装置の買い手は今や海外のデバイスメーカーが中心。どのメーカーがどんな装置を求めているのか、正確かつスピーディーな情報収集力が重要となり、グローバルレベルでの情報ネットワークが勝負の分かれ目となる。大きく変化する事業環境への対応力が、中古装置ビジネスには求められる。

 昨今のデバイスメーカーの設備投資では「最先端技術で勝負」と「既存の装置・ラインを有効活用」という二極化がより鮮明となってきている。大手のメモリーやロジックメーカー、巨大なファンドリーでは、300mm対応の最先端装置を積極的に導入し、プロセスを微細化し、チップの高性能・高機能化を追求している。しかし、ファブの数で見ればそれは全体の10%程度に過ぎず、それ以外の約90%のファブでは、200mm以下の装置を使用して、生産性の向上に取り組んでいるのが実情だ。
 200mm以下のファブでも、デバイスの市況に応じて当然ラインの増強が毎年計画されるが、そこでは「ラインの構築は、まず中古設備から」というのが常識となっている。

(以下、本紙2013年3月20日号1面)



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