GaNパワーデバイス、電源周りで採用拡大
急速充電が普及後押し、車載システムへの搭載も視野
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GaN(GaN on Silicon)パワーデバイスの普及に弾みがついてきた。キーワードは「急速充電」と「電源」。モバイル機器の急速充電器をはじめとする民生用で商品化が相次いでおり、産業用ではデータセンター(DC)向けサーバー用電源にも採用が進み始めた。その先には電動車向けの急速充電ニーズが控えており、数量の増加で量産コストが下がれば、さらに採用が広がっていきそうだ。
充電や電源周りに搭載される既存のシリコンパワーデバイスに代わりGaNトランジスタ(GaN-FET)を採用する利点は、省エネかつ低発熱で、電源を小型化でき、充電時間を短くできることにある。現在は6インチシリコンをベースに製造されるケースが多いためシリコン製に比べ割高だが、低発熱や充電時間の短縮が、採用する企業・製品にとって大きなモチベーションになっている。
すでにモバイル充電器では、中国Ankerや米RAVPowerら多くのメーカーがGaN搭載モデルを市場投入。
(以下、本紙2020年5月28日1面)
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