20年半導体設備投資、史上2番目の高水準
先端ロジックが牽引、新型肺炎、米中関係が不安要素
2020年の世界半導体設備投資金額（CapExベース）は、前年比2.5％増の931億ドル規模となりそうだ。過去ピークの18年（950億ドル）には及ばないものの、史上2番目に高い数字となる見込み。ファンドリーやロジックなど非メモリー分野が市場を牽引する。メモリー投資も底打ち感が出ており、年後半から本格的な回復に期待が集まる。一方、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の影響で中国国内の装置納入スケジュールが頓挫していることや、米商務省が中国での米国製半導体製造装置の利用制限を検討しているといった、不確実性の高まりを考慮する必要もありそうだ。
19年は年初段階で前年比14％減の821億ドルが想定されていたが、年中盤からファンドリーを中心に設備投資が活発化。結果的に同4％減の909億ドルと、減少幅は相当程度マイルドになった。ただ、19年は主要各社の建屋新増設案件が多くあったため、WFE（Wafer fab Equipment）を基準にすると、同12％減と2桁台のマイナスになったとみられる。
（以下、本紙2020年2月27日号1面）
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