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2013/1/9(2022号)主なヘッドライン
iPhone 生産調整へ、景気低迷、スマホ普及率が背景に
新興国需要狙い廉価版投入か

 米アップルのiPhoneの生産が調整局面に入っている。2012年9月に発売された「iPhone5」により、12年10~12月の出荷台数は5000万台に迫るとみられるが、年明け1~3月は季節要因以上に出荷台数が落ち込む可能性が高まってきた。背景には、中国や欧州市場の景気低迷に加え、先進国におけるスマートフォン(スマホ)の普及率が高まってきたことがありそうだ。一方、iPadは12年11月に発売された「mini」の販売が目下好調であり、今後iPhoneでも同様の廉価版を市場に投入してくる可能性が強まってきた。

 12年9月から販売が開始された「5」はもともと、供給サイドに問題を抱えていた。薄型・軽量化を追求すべく、タッチセンサー機能をTFTアレイ上に内蔵した「インセル」タイプの液晶パネルの製造難易度が高く、供給3社(ジャパンディスプレイ/LGディスプレー/シャープ)は歩留まり向上に苦戦。12年4~6月の作り込みの段階で、供給が需要に追い付かない事態となっていた。
 しかし、現在の「5」の問題は供給サイドから需要サイドに移っている。iPhone向けに部品を供給する日系メーカーは「11月末から急にブレーキがかかってきた」と指摘するなど、明らかに潮目が変わってきている。



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