車載用LiB、欧州で投資ラッシュ
中韓の投資攻勢に同盟で対抗、ファンドリーもデモ生産へ
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世界的に旺盛な電動車(xEV)需要を背景に、車載用のリチウムイオン電池(LiB)は熾烈な投資競争のフェーズに入った。電気自動車(EV)世界市場の半分を占める中国を主戦場として、日本のパナソニック、韓国のLG化学やサムスンSDI、中国のCATLやBYDらが積極投資を進めてきたが、これにxEV導入に積極的な欧州や北米も加わり、欧州を舞台に投資競争がさらに激しさを増しつつある。
車載用LiBはもともと日本勢が強かったが、中韓勢の強気な増産投資の結果、現在は日中韓企業による三すくみの構図となった。特に中国は、政府の新エネルギー車への手厚い補助制度でEV市場が活発化し、車載LiBメーカーが200社以上あるといわれる。
(以下、本紙2019年5月16日号1面)
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医療・航空・ロボット
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産官学のフューチャープラン No.189
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見せます! 基板の新たな可能性~JPCA Show 2019 主催者テーマ展示~(上)
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