海外サービスロボット、VBへの出資相次ぐ
17~18年で17億ドル超、案件の7割が米国
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海外で非製造業向けロボット(サービスロボット)関連ベンチャー企業(VB)への出資が相次いでいる。本紙の調べでは、2017年~18年8月において、出資額が100万ドルを超える案件は50件(40社)を数え、出資総額は約17.5億ドルだった。調達した資金を活用し事業体制を強化するとともに、日本市場での展開を進める企業も出てきており、今後その勢いがさらに増していきそうだ。
出資を得たサービスロボットVBの数を国別にみると、米国企業が全体の7割を占め、その存在感が際立っている。米国では11年に政府による「国家ロボットイニシアティブ」が発表され、さらにAI(人工知能)をはじめとした新しいソフトウエア技術を実装するハードウエアとしてロボットの注目度が向上。その結果、シリコンバレーなどを中心にサービスロボットVBが次々と立ち上がっており、出資案件も増加している。
(以下、本紙2018年9月20日号1面)
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