中国 EVシフトを加速、再エネで電力問題に対応
車1台に充電設備1基へ
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世界のエコカー販売は、2020年からマイルドハイブリッド車（HV）が主流になり、25年には電気自動車（EV）の4倍の規模になると市場調査会社のIHSマークイットは予測する。だが、中国はHVを優遇せず、今以上にEVシフトを加速する。20年までに充電設備を完備し、30年までに非化石燃料発電比率を60％に高め、普及に必要な電力供給体制を整備する。
世界のエコカー市場は20年に約1300万台、25年に約3800万台、29年に約5300万台に拡大するとIHSは予測する。今のところ、トヨタの「プリウス」のようなフルHVや、中国勢が得意とするEVやプラグインハイブリッド車（PHV）の販売が圧倒的に多く、これらが全体の8割以上を占めている。しかし、20年以降はマイルドHVが急増して過半を超えると予測されている。
HVはガソリンとエンジンで走行し、回生ブレーキで発電した電力を貯め、この電力でモーターを駆動させ走行する。フルHVはモーター駆動で通常走行できるのに対し、マイルドHVは徐行時の走行や加速時のアシストに限定される。マイルドHVの代表例は、スズキの「ハスラー」「スペーシア」など、HV化した軽自動車だ。フルHVは大きなモーターを搭載してエンジンとモーターの切り替え制御も複雑でシステムコストが高価になるが、マイルドHVはモーターや電池も小パワーで足りるためフルHVより低価格だ。
（以下、本紙2018年3月29日号1面）
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