中国エコカー市場、25年に700万台へ
工場新増設は全国50カ所超、18年にZEV規制スタート
エコカーの市場と製造で世界最大になった中国だが、この勢いが止む気配はない。2016年時点の累計販売台数は約110万台だが、工業情報化部は25年に3200万台へ到達させる目標を設定。今後9年で約3090万台増やすには年平均約340万台の販売が必要で、17年の販売予測は約80万台だが、これが20年に約240万台、25年には700万台まで拡大し、全自動車販売に占めるエコカー比率は20%になると予測される。18年からは中国版ZEV(排ガスゼロ自動車)規制が導入される見通しで、中国各地50カ所以上でエコカー工場の建設ラッシュが起きている。
中国では17年1~6月期に乗用車タイプのエコカーが前年比33%増の約16万台販売された。内訳は、電気自動車(EV)約13万台、プラグインハイブリッド車(PHV)約3万台。最近はEVの販売比率が増えており、全体の8割まで達した。販売トップは3.4万台のBYD、2位は3万台の北京新能源汽車、3位は1.8万台で吉利汽車グループの知豆電動汽車。以前と比べてBYD以外の販売比率が増加した。
中国の自動車メーカーは新型エコカーを続々と市場に投入している。年後半にも新モデルの発売予定が数多くあり、17年の乗用車タイプのエコカー販売は前年比66%増の55万台まで拡大するとの予測もある。
(以下、本紙2017年8月17日号1面)
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◇ テスラ 17年下期計画、設備投資20億ドル、新車種の生産体制を整備
◇ アイシン精機、新実験棟を開設 技術開発特区に
◇ ソニー 半導体事業、4~6月は4割増収、通期見通しは引き下げ
◇ セイコーエプソン 4~6月期、デバイスは前年並み、半導体は数量増で増収
◇ VAIO、中国市場に再参入 VR関連も開始へ
◇ UMC、17年設備投資を減額、28nm不調で計画見直し
◇ STマイクロ 4~6月期、利益率9%に回復、09年以降で過去最高
◇ アムコー・テクノロジー、K5でFO投資、ナニウムプロセスを移管
◇ レアードテクノロジーズ 小型冷却モジュール、次世代通信機器向け開発、
中国で大幅増強も検討
◇ ユニオンツール 17年12月期、投資を38億円に増額、ドリル生産の効率化実施
◇ ジャパンディスプレイ、構造改革で固定費削減、能美を休止、3700人削減へ
◇ LGディスプレー、インドに8.5G工場、ベダンタグループと協業
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◇ 積水化学 住宅カンパニー、エネ自給100%に対応、年間100棟の販売目指す
◇ ハナジー、CIGS工場を計画、年産300MW立ち上げ
◇ 日立化成、タイの電池企業 株取得で傘下に
◇ SUMCO、伊万里で能力増強、19年上期に月11万枚追加
◇ ディスコ、高収益品の出荷拡大、粗利率58%超で過去最高
◇ 昭和電工、新日鉄から資産譲受、パワー半導体用SiC
◇ 日立国際電気 半導体装置事業、通期予想を修正 3D投資拡大で
◇ ホテル施設、ロボットの活用増加、品川プリンスが導入
◇ STエンジニアリング、米ロボ企業を買収、無人車両技術に応用も
◇ KCCS/筑波大学、皮膚疾患診断の支援システム、AIと画像認識活用
◇ ハタプロ、複数の商業施設でロボを接客に活用
◇ 太陽誘電、MLCCの受注好調、通信デバイスは下ぶれ
◇ スミダコーポレーション 17年12月期、設備投資計画を維持、
車載関連を積極増強
◇ 本多通信工業、車載カメラ用コネクター、中国で新ライン整備
◇ シャープ、老化物質測定のセンサーを開発