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2017/6/22(2250号)主なヘッドライン
産業用ロボット、増産投資が本格化
中国市場筆頭に需要増加、減速機メーカーも増強

 産業用ロボットメーカーが生産体制の増強を積極的に進めている。人件費が高騰する中国をはじめ、グローバルで製品の需要が増加しているほか、IoTやスマートファクトリーなど生産の高度化に関する取り組みも追い風になり、産業用ロボットメーカーならびに関連部材メーカーではフル稼働の状態が続いている。

 産業用ロボット分野で4強と呼ばれるファナック、安川電機、ABB、KUKAをはじめ国内外の様々なメーカーが増強を計画して生産体制を強化している。なかでも積極的なのがファナックで、約630億円を投資する茨城県筑西市での新工場計画のほか、既存工場での転換投資や本社工場でも生産の効率化を推進。2016年度末時点で月産5000台だったロボットの生産能力を18年8月には同9000台まで引き上げる。
 こうした計画が増えている背景には、世界各国における社会環境の変化や産業ロボットに関する施策がある。例えば、産業用ロボットの最大市場である中国では人件費が近年高騰しており、「中国の製造業の平均賃金は10年前に比べ約3倍になっている」(中国に拠点を持つ日系メーカー)。さらに中国政府が製造業の高度化を目指し15年に策定した「中国製造2025」でロボット産業を新たな成長領域に挙げ、ロボットの導入に対する補助金政策も進めている。

(以下、本紙2017年6月22日号1面)



◇ 電子部品メーカー30社 17年度、設備投資は9%増、「車載」「合理化」に力点
◇ パナソニックAIS社、18年度に売上3兆円、自動車部品トップ10狙う
◇ 中国政府、EV電池規制緩和へ、韓国再参入には時間必要
◇ ソラス、自動車用PFを展開、IoT向けに日本で拡販
◇ アクセル、新規事業確立に注力、アライアンスやM&A活用
◇ ネットギアジャパン、ネットワークカメラ、6月から日本で発売
◇ BONX、2億円を調達 北米支社設立
◇ 米国半導体メーカー主要5社 1~3月期、4社が増収を確保、クアルコムは減収減益
◇ GF、FDSOIを積極提案、成都工場でも19年から
◇ PCIMアジア、上海で27日から開催、パワーエレ企業が集結
◇ サムスン電機、17年下期からFO量産、天安工場に専用ライン
◇ 図研、Nano社と提携 3D基板技術で
◇ 日立化成、JPCA賞を受賞 感光性フィルムで
◇ ハイマックス 1~3月期、全製品分野で減収、センシング用に投資増額
◇ グンゼ、タッチパネルの構造改革、18年度めどに再編
◇ 東京大学生産技術研究所、フルカラーLEDディスプレー、金属フォイルに作製
◇ 富士通研究所、鉄系正極材料を開発、コバルト系並みの高電圧
◇ 日立マクセル、LiBのリチウム濃度分布、リアルタイムで計測
◇ ソーラーフロンティア、新型モニタリング 期待発電量も算出
◇ ナミックス、液状UFの出荷拡大、MUF化も新分野でカバー
◇ キャボット 1~3月期、スラリーの好調継続、パッドが過去最高を記録
◇ FLOSFIA、新型めっき法開発 非真空で薄膜形成
◇ ソフトバンク、ロボ企業2社を買収、グーグル親会社から
◇ 三菱電機、衛星機器の生産棟 相模工場内に竣工
◇ メルティンMMIら、ロボットハンドとIoT技術を融合
◇ ユカイ工学とフルタイムシステム、会話ロボットが荷物到着を通知
◇ 日本電波工業、17年度投資は70億円、車載用水晶など増産
◇ 下西技研工業、画期的な用紙検知センサー、消費電力5分の1に
◇ 富士チタン工業、延岡市に新工場 チタバリを増産
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