エレクトロニクス技術、小売業で活用拡大へ
人手不足解消のカギに、RFIDへの注目度向上
小売業における人手不足解消の切り札として、エレクトロニクス技術への期待値が高まっている。日本では生産年齢人口(15~64歳)が年々減少するなか、コンビニエンスストアを中心に先端技術の活用に関する発表や実証が増えており、電子デバイス業界にとって今後、大きな市場になる可能性を秘めている。
日本の生産年齢人口は1995年の8726万人をピークに減少し続け、2015年には1000万人減の7728万人となった。今後もこの傾向は継続し、29年には7000万人を割り込むと見られている。その減少分をカバーするため、製造現場では自動化に関する投資が進んでおり、最近は物流施設などでもロボットや人工知能(AI)を導入するケースが増えている。
一方、こういった取り組みがもっとも遅れているのが小売業だ。顧客とのコミュニケーションなど機械で置き替えられない要素が多く、出退店も激しいため、先端技術の導入費用が回収できないといった点が普及を妨げてきた。しかし近年、人手不足の深刻化やIoT技術の注目度向上などを受け、小売業に関連した技術発表が国内外で増えている。
(以下、本紙2017年5月25日号1面)
◇ 国内半導体装置主要各社 17年度見通し、メモリー投資の恩恵大きく、
生産体制の整備が課題に
◇ パナソニック、車載事業が成長期に、18年度に2兆円を視野
◇ 三菱自動車工業、ベトナム工場を検討、ASEANで生産強化
◇ ランクセス、自動車用樹脂を強化、ホンダFCVにも供給
◇ ルネサス、半導体売上6%増、車載・産機需要が好調
◇ 東芝 16年度、メモリー利益率30%に、今回も監査意見表明なし
◇ ソフトバンク、IoTキットを発売、米国企業が開発
◇ 東部ハイテク、黒字転換で完全復活、ファブレス顧客3倍に
◇ サムスン電子、半導体売上高首位へ、メモリー価格上昇で
◇ 広州国際照明展覧会、6月9~12日開催 LEDと照明器具
◇ 住友ベークライト、CM封止材の能力倍増、蘇州で年半ばから量産
◇ アドテックエンジニアリング、回路用DIが好調、長岡事業所で3割増強
◇ 京セラ、RFID小型セラミックPKG、アンテナ内蔵品を量産
◇ イノラックス 1~3月期、利益率最高を更新、シャープとの協業視野
◇ JOLEDの印刷法有機EL、ソニー製医療用モニターに採用、
まずは中型、大型も視野に
◇ SMK、ガラスの表裏面にITO電極を搭載
◇ LG化学、R&Dに1兆ウォン、25年に世界5位目指す
◇ NEC、蓄電で独社と契約 欧州では最大規模
◇ 東京ガス、エネファーム 累計8万台に
◇ SCREENホールディングス 16年度、半導体・FPD好調、過去最高の営業益達成
◇ PICOSUN、ALD装置の「隠れた大手」、日本法人設立、国内市場を開拓
◇ フェローテック、石川に新拠点設立、プローブ基板の開発強化
◇ ウシオ電機、可視光照明用シートビームレーザー、コスト4分の1に
◇ 国内医療関連機器メーカー 16年度、円高で売上高3%減、フクダ電子は増収増益
◇ 航空機メーカー2社 1~3月期、ボーイング受注好調、エアバスは納入数増加
◇ プレンゴアロボティクス、IoT小型ロボット、8月から量産開始
◇ アマゾン・ロボティクス、ロボット競技会を日本で初めて開催
◇ 村田製作所、無線ソリューションを紹介、LPWAの提案も開始
◇ 国内電子部品メーカー 16年度業績、下期の回復鮮明、17年度は反転攻勢へ
◇ SENSORO、ボッシュらが出資 ネットワーク強化