揺れるリソグラフィー業界、
インテル/ASML軸に新局面
大型出資で力関係に変化、経済的に問題山積の450mm
次世代技術を巡り半導体リソグラフィー業界が揺れている。EUV露光の開発加速および450mmの導入を目的とした大手3社(インテル/サムスン/TSMC)のASMLへの出資を皮切りに、ASMLは光源メーカーの米サイマーの買収を決断した。微細化、大口径化ともに技術的・経済的なハードルを数多く抱えるなか、今後はインテルとASMLを軸とした新たな局面に突入すると予測される。垣間見えるのは、EUVと450mmに対する執念だ。問題点と今後の勢力図の変化を探った。
大手3社はEUVと450mmに対するR&D費用の援助に加え、株主として資本参加も行う。R&D費用の援助は3社総額で13・8億ユーロ。TSMCとサムスンがEUVのみに開発費を援助する一方、インテルは450mmへの比率が高くなっている。資本参加については、インテルは15%、TSMCは5%、サムスンは3%の出資を行う。これにより、ASMLは総額52億ユーロの資金を得ることとなる。
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