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2012/10/10(2010号)主なヘッドライン
エネルギーハーベスティング、「電池レス」アプリを実現
CEATECに多数登場、電力事情で認知度高まる

 排熱や振動、光など、身の回りにある微量のエネルギーを拾い集めて電力に変換する「エネルギーハーベスティングデバイス」の開発が活発化している。10月2~6日に幕張メッセで開催された「CEATEC JAPAN 2012」では、多くのメーカーが実デバイスによるデモを行い、注目を集めていた。その中には、病院でのナースコールやバッテリーレスリモコンなど、具体的なアプリケーションを提案するものも目立ってきた。市場の形成はこれからだが、「電池レス」アプリを実現できる新たな発電デバイスとして、認知度は次第に高まっている。

 CEATEC JAPAN 2012では、主要半導体・電子部品メーカーが実デバイスを出展、同時に具体的なアプリ展開の方向性も示していた。
 アルプス電気は、押す、引くといった動作のみで発電する環境発電デバイスを出展。1回の操作でZigBeeのデータ送信にも十分な140μJという発電量を実現できるという。同社は、出口のひとつとして、医療分野への応用を提案している。具体的には、同デバイスを用いたセンサーをベッドに固定し、患者がベッドから転げ落ちるなどしてセンサーが外れると、同デバイスが発電して即座に異変をナースコールで知らせる、といった応用例を紹介していた。



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