家庭用ロボット、16年後半が転換点に
IoT機器としても有力、搭載部品は海外勢が優勢
2016年の年末商戦に向け、関連各社から家庭用ロボットの販売が本格化する。人工知能(AI)技術の急速な進化とクラウドネットワークの整備などにより、高いコミュニケーション能力を備えた製品が国内外で発表されており、16年後半が家庭用ロボットという新たな市場のスタート地点となる可能性もある。
近年、家庭で使用するロボット製品を展開する企業が国内外で増え、その多くが16年後半の市場投入を予定している。従来はベンチャーの取り組みが目立っていたが、16年に入りASUS(エイスース)、セグウェイといったメーカーが新規分野として家庭用ロボット市場への参入を明らかにし、6月にはソニーがロボット市場への再参入を発表するなど、大手企業も動き出している。
発表された製品を見てみると、その多くはAIを活用した会話/コミュニケーション機能をベースに、スケジュール管理やエンターテインメント、教育、健康管理、セキュリティー、子供や高齢者の見守りといった独自の付加価値を加えることで差別化を図っている。価格は600~1000ドルの製品が多く、消費者にとっては、少し手を伸ばせば届く価格帯であることから、16年の年末商戦で注目の商品となりえるかもしれない。
(以下、本紙2016年8月11日号1面)
◇ 山形大学、ベンチャー設立 電池開発を推進
◇ ルノー・日産アライアンス、アルゼンチンに投資、PUT組立に計8億ドル
◇ 車載イメージング市場、車載カメラは21年に1億台、
リアビューで高画素化が進展、IHS調べ
◇ ホンダ 4~6月期、世界販売は6%増、欧州では4割増加
◇ ソニー 4~6月期、半導体赤字435億円、通期見通しも引き下げ
◇ 米国半導体メーカー主要5社動向 4~6月期、売上高ほぼ横ばい、マイクロンが大幅減
◇ パナソニック、LED照明3割増産、18年度に売上高4000億円へ
◇ SKハイニックス 4~6月期、価格下落進行で減益、7~9月は利益改善予想
◇ UMC、28nmの売上急増、売上構成比17%に拡大
◇ インフィニオン、RFパワーを強化、20年めどに首位目指す
◇ 太陽誘電、GEと技術契約締結、新構造パワーモジュール
◇ パワーテック、FOPLPを事業化、7~9月期に装置導入
◇ ダイセル、WBG用の新溶剤開発、低コスト銀ペーストに道
◇ LGディスプレー、坡州に6G新ライン、中小型有機ELを増産
◇ 東ソー、ガスバリア材開発 有機EL保護膜に
◇ コーニング、ゴリラガラス 新製品を発売
◇ ソニー、村田へLiB事業売却、アップル向け失注が引き金か
◇ 三菱電機、PVモジュール ユーラスに納入
◇ 日新電機、小型低消費電力の新型パワコン開発
◇ ラムリサーチ、NAND出荷 過去最高、3D向けで高シェア確保
◇ アドバンテスト 4~6月期、受注高計画上回る、スマホ中位機種が牽引役
◇ AMAT、EB検査装置 主要顧客で採用
◇ 航空機メーカー2社 4~6月期、民間機部門で減益、ボーイングは損失計上
◇ CMR、ABBなどが出資、手術ロボの商用化加速
◇ NICTと産総研、電波が届かない ロボットを制御
◇ イクシスリサーチ、橋梁点検用ロボ 川崎市内で実証
◇ 村田製作所 4~6月期、売上高は7%減、主要顧客需要減と円高で
◇ LGイノテック、ベトナムに新工場、カメラモジュールを増産
◇ イノラックス、指紋センサーで協業、ノルウェー社と量産拡大
◇ アールエスコンポーネンツ、独社製コネクター 国内で取扱開始