電子ミラー、法改正で搭載が解禁
車載HMIに大きな変革、パネル市場拡大に期待
ここ数年、国内外の自動車メーカーから電子ミラーを搭載した「ミラーレス・カー」が数多く発表されてきたが、6月よりグローバルで法改正が実施され、これまでに無い新たなデザイン・新たなシステムを採用したクルマが市場投入される下地が整うこととなった。車載部品メーカーにおいても、すでに電子ミラーの製品開発・事業化を進める動きが顕在化しており、水面下では次世代・次々世代モデルをにらんだOEMへの提案や共同開発が進んでいるとみられる。
6月17日、電子ミラーの搭載がいよいよ解禁となった。自動車の周辺視認に対する法改正がグローバルで実施されたことを受け、日本でも国土交通省(自動車局)が道路運送車両の保安基準を改正し、国内基準として採用すると発表した。これにより、バックミラーの代わりに「カメラモニタリングシステム」(CMS)を使用することができ、自動車メーカーは、国際基準に適合するCMSを備えることで、バックミラーなどがない“ミラーレス・カー”の設計・製造が可能となった。
また、2018年からは、米国でKT法(車両後退時の歩行者巻き込み事故を防止するためのバックモニターカメラの搭載を義務づける法規)が完全施行される。これらの結果、クルマにおける周辺認識システムならびに車載ヒューマン・マシン・インターフェース(HMI)が大きく革新することが期待されている。
(以下、本紙2016年8月4日号1面)
◇ ソニー、村田に電池事業売却、10月に確定契約締結へ
◇ HEREとSBD、自動運転 渋滞に悪影響、共同白書発表、連携訴える
◇ ZMP、車両情報取得システム、ADAS開発で活用
◇ VGJ、車載情報システム 安全・快適さ拡充
◇ ソフトバンク 孫氏、ARMの重要性を熱弁、AIの急速な進化を予測
◇ 東芝とWD、64層品をサンプル出荷、各種SSD向けに量産へ
◇ 三菱電機、25Gbps対応 DFBレーザー
◇ TSMC、10nmシェア7割に、16年設備投資を増額修正
◇ クリー子会社買収のインフィニオン、ウエハーに積極関与、
市場シェアにも影響か
◇ 泉州DRAM工場、起工式を開催、UMCが技術供与
◇ 中堅PKG基板業界、厳しい経営環境に直面、大型投資できる体力必要に
◇ 大阪大学産業科学研究所、新DBA基板を開発、300℃の高耐熱性実現
◇ 高密度実装技術部会セミナー、30周年記念大会 9月15日開催へ
◇ スマホ用ディスプレー、有機ELが最大に、20年に搭載率36%、IHS調べ
◇ Nanocoテクノロジー、カドミウムフリーQD材料、台湾企業と供給契約
◇ 韓国・昌原市、馬山港を輸出基地に、液晶ガラスで物流協約
◇ レクザム、パナ西条工場を取得、水素事業の拠点へ
◇ AIST太陽光、結晶Si評価技術 電極劣化を高速化
◇ ジー・スリーHD、SFと基本合意 PV発電所開発
◇ ASML 4~6月期、受注高は86%増、ロジック 10nm需要牽引
◇ ローツェ 3~5月期、大幅な増収増益 搬送機が好調
◇ 太洋工業、外観検査機を発売 微細金属部品向け
◇ 凸版印刷と東京大学、IoAを共同研究、17年の事業化を目標
◇ ロボット、創薬現場で普及の兆し、コスト削減の切り札に
◇ 広島大学ら、極微量DNAを解析、卓上型クリーンルーム
◇ デザイン、ロボット技術で食事行為を補助
◇ 日本電産 4~6月期、過去最高の営業益、車載が貢献、円高跳ね返す
◇ スリーエム ジャパン、フィルム材を拡販、電子部品の試料断面研磨に
◇ 古河電子、フィリピンのコイル工場稼働
◇ ビシェイ、車載インダクター 優れた高温動作性