電子材料ガス、旺盛な需要継続
参入各社の収益プラスに、生産増強計画相次ぐ
エレクトロニクス（電子材料）ガスの販売が好調だ。2011年以降は東日本大震災やタイの洪水が影響して販売は低調だったが、14年に入って市況が回復し、15年もプラス成長を遂げた。市況の回復でガスメーカーの業績も好調に推移している。15年度は販売数量の増加によって前年度比で増収増益を達成したところが多かった。16年度も旺盛な需要が続く見込みで、各社ともさらなる事業の拡大を目指している。
15年度のガスメーカー各社の業績は、販売数量の増加で増収増益を達成するところが多かった。
昭和電工の化学品セグメント（ガス事業含む）の15年度売上高は前年度比23％増の1423億円、営業利益は同96％増の107億円だった。15年度はアジアの半導体市場が好調だったため、全ガスで販売数量が増加し、売上高も大きく増えた。16年度はやや成長が鈍化するものの、15年度比で増収増益を見込む。
大陽日酸、関東電化工業も15年度のセグメント業績（ガス事業含む）は大幅な増収増益だった。
（以下、本紙2016年7月14日号1面）
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