物流施設、ロボの活用事例が増加
大幅な効率化を実現、エレキ製品の新たな需要先に
電子デバイスをはじめとしたエレクトロニクス製品の新たな需要先として物流施設が注目され始めている。近年、eコマース(電子商取引)の市場拡大を受けて物流施設の需要が高まっているが、一方で人手不足や生産年齢人口の減少といった問題が浮上しており、そのギャップを埋めるために先端技術の導入が水面下で進みつつある。
物流施設向けの先端技術として増えているのがロボットの導入だ。従来マテハンシステムとパレタイズロボットの組み合わせなどはあったが、ここ数年でさらに高度な製品の導入が増えている。
代表的なものが2012年に米アマゾン社が買収したキバ・システムズ(現アマゾン・ロボティクス)だ。ネットワーク管理された施設内で「Kiva(キバ)」と呼ばれる自律移動ロボットが商品棚を載せて動き回り、商品を配送作業員まで届けるシステムを提供している。作業員は商品の場所まで行く必要がないため、身体的負担が低減し、生産性の大幅な向上が図れる。アマゾン社が保有する13施設で3万台以上が稼働しているとみられ、人件費の削減効果は日本円で500億円とも1000億円とも言われている。そして現在、フェッチ・ロボティクスやOtto Motorsといった第2のキバ・システムズを目指す海外のロボット企業も出てきている。
(以下、本紙2016年6月30日号1面)
◇ サムスン 西安工場停止、価格上昇に影響、華城で代替生産も
◇ SMIC、Lファンドリーを買収、200mm・月産4万枚を獲得
◇ ボッシュ、日系顧客 17%増、国内でも自動運転試験
◇ 日産、バイオエタノール活用の燃料電池、航続距離ガソリン並み
◇ デンソー、エコビジョン2025、CO2排出量半減へ
◇ アクセル、18年度目標を維持、システム化などで価値向上
◇ NEDIA、人材育成を強化、スキル確認ツールを紹介
◇ 東芝、FPGAを小型化 回路面積を半分に
◇ サムスン、3D増産に25兆ウォン、平澤、華城にも新ライン
◇ ファーウェイ、サムスン電子を提訴、ライセンス契約が狙いか
◇ UMC、年後半に厦門を稼働、月産1万枚で立ち上げ
◇ ダイワ マテハン装置、搬送部をロボット化、新本社工場も稼働へ
◇ 日本電気硝子、レーザーガラスフリット、セラミック封止用に
◇ TOWA、本社で展示会開催、装置や新規事業紹介
◇ ハイマックス 1~3月期、大型DDICが好調、有機EL用の出荷開始
◇ TPVテクノロジー 1~3月期、2期連続で黒字確保、中国ODMテレビが堅調
◇ イメージン 1~3月期、4四半期ぶり黒字化、初のライセンス収入獲得
◇ 中国政府、メガソーラーの導入目標、16年は18GWに設定
◇ シャープ、住宅用PVの新製品、モジュール出力256W
◇ UNSW、4接合モジュール 効率34.5%実現
◇ 主要PVメーカー1~3月期、FSとジンコの売上急増、出荷はジンコがトップに
◇ 昭和電工、負極材の生産増強、中国で委託生産も開始
◇ 京都大、新規PV材料開発、ペロブスカイトを代替
◇ 荏原製作所、CMP装置が拡大、3Dメモリーで工程数増
◇ サムコ、生産技術棟が竣工、能力が約6割増加
◇ ファナック、29万m²の敷地取得 ロボ工場を想定
◇ マイクロジェット、細胞プリンター開発、1細胞ずつ注入可能に
◇ イノベーション・マトリックス、クロール型ロボ発売、米ベンチャーと連携
◇ 京東、ドローンで配送試験、農村の物流効率化を模索
◇ 蛇の目ミシン工業、卓上ロボに新仕様 カメラなどを搭載
◇ オリィ研究所、2.3億円を調達 新モデルを量産へ
◇ 日本電産、1000億円の投資継続、半導体買収「海外も視野」
◇ 大泉製作所、20年度に売上150億円、中期事業戦略を発表
◇ HOYA、HDD用ガラス基板、最新の開発動向紹介