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2016/5/12(2193号)主なヘッドライン
中国エコカー、工場の新設相次ぐ
補助金終了見据え駆け込み、20年に500万台普及へ

 エコカー補助金の効果により、中国のエコカー販売は2015年、前年比3.4倍増の33万台に拡大した。中国政府は環境対策と景気対策の一環として、16年も補助金の継続を決めた。しかし、補助金は5年後に打ち切られる。中国の自動車メーカー各社は、補助金給付が続く20年までにエコカー市場で高いシェアを獲得しようと、工場への投資を加速している。

 3月中旬に開催された全国人民代表大会(日本の国会に相当)後に発表された第13次5カ年計画で、中国は20年までに電気自動車(EV)やプラグイン式ハイブリッド車(PHV)などのエコカーの累計台数を500万台とする目標を定めた。公安省交通管理局によると、15年末の全国のエコカー保有台数は58万台。20年に累計500万台の目標を達成するには、今後5年間で計442万台、年平均90万台弱を販売する必要がある。工業・情報化部のミャオ・ウェイ部長は、16年のエコカーの生産と販売台数について、前年の倍以上、つまり66万台以上との見方を示している。
 中国で15年に最も売れたエコカーは、BYD(広東省深セン市)のPHVセダン「秦」だ。販売価格18.98万元(約322万円)に対し、中央と地方政府のエコカー補助金は計約6.6万元(約112万円)。販売価格の3分の1を補助金でまかなえる。補助金特需に乗り、BYDは15年に秦を3.5万台、その他のエコカーも含め約5万台を販売した。16年は3倍増の15万台の販売を目指している。

(以下、本紙2016年5月12日号1面)



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