15年半導体市場、韓国・中国の伸び目立つ
北米は大手が軒並み減収、数年後に勢力図塗り替えも
本紙集計によると、2015年の半導体市場(IDM/ファブレス/ファンドリー/OSATの合算)は、前年比0.9%増の3930億ドルとなった。15年は年後半からスマートフォン(スマホ)など最終製品の需要が低迷したことから、業態別、地域別ともに厳しい結果となった。地域別では市場の約半分を占める北米、さらには台湾、日本が前年比でマイナスとなる一方で、韓国と中国は力強い伸びを示しており、半導体市場における存在感をより一層強めることになった。
地域別では、北米が14年同様に市場の半分を占める結果となったが、前年比では1%減となった。インテルやクアルコム、マイクロンなどの大手企業が軒並みマイナス成長となっており、これまでのような高成長を記録することはできなかった。一方で、スカイワークスやコルボといったパワーアンプをはじめとするRFデバイスメーカーは、いずれも高い伸びを示した。スマホではLTE化や多バンド化の波を受け、1台あたりに搭載されるRFデバイスの数量が飛躍的に増加。さらに付加価値の高いモジュール化の進展も受けて、業績を大きく拡大させることに成功している。
(以下、本紙2016年4月28日号1面)
◇ インテル、大連工場NAND 5月から装置搬入
◇ TRI、ミシガン州に新拠点、自動運転の研究を推進
◇ 中国、EVバスが急拡大、20年に路線バス20万台
◇ エスアイアイ・セミコンダクタ、GPS診断機能付 車載スイッチIC
◇ 東京大学ら、新型の有機物半導体、小さな力で電流が倍に
◇ 東芝、飲み過ぎを防ぐ IoT機器発売
◇ NEDO、パワエレ人材の育成事業を開始
◇ ローム、ワイヤレス給電のリファレンス販売
◇ TSMC 1~3月期、前年同期比8%減収、地震が影響も予想上回る
◇ ファンドリー市場、15年は4%増、市場低迷で伸び鈍化、ガートナー調べ
◇ 伊原電子、機器事業を強化、基板の競争激化でシフト
◇ 関西電子工業、TSSを子会社化 投資会社から取得
◇ 図研、リニア製ソフトと最新CADで連携
◇ 東京大学、貼れる有機EL開発、封止膜で大気中動作に成功
◇ マイクロニック、新型マスク描画装置、800ppi以上に対応
◇ LGエレクトロニクス、有機ELテレビ新モデル、全機種HDRに対応
◇ 東レエンジニアリング、熱インプリント 小型装置を発売
◇ エヌ・ピー・シー、新事業立ち上げへ、18年にリサイクル事業化
◇ 産総研、化合物4接合で33%超、ナノ粒子接合技術を応用
◇ NEDOとNIMS、ペロブスカイト太陽電池、1cm角で効率18%に
◇ 有研半導体材料、400mm結晶を引き上げ、国産装置で単結晶Si
◇ オプテックス、FA分野を強化、シーシーエスにTOB
◇ 荒川化学工業 機能性材料、20年までに3割増収、洗浄剤やロジン拡販へ
◇ 産業革新機構と住友重機械、ステラ子会社に出資、ホウ素治療技術を支援
◇ GEヘルスケア・ジャパン、メンテ時間4割削減、医療機器版IoT技術で
◇ 岡村製作所、倉庫用ロボシステム、ニトリの施設に納入
◇ ボストン・ダイナミクス、人型の新モデル公開、親会社は売却を検討
◇ TDK、医用AC/DC電源、新シリーズ3タイプ発売
◇ 日本ケミコン、チップ型アルミコン2機種、モバイル用と通信用に
◇ FDK、フェライト材開発 低コアロスを実現